牧之原市 築70年 古民家再生 天然木リノベーション 耐震瓦屋根工事

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レフミラーの施工が完了すると、空気層を取るため、21mmの木の桟を打ちつけとめていきます。さらに、この上にもう一度、広こまえといって12mmの杉の板を施工して行きます。最近ではラーチ合板を施工するのが一般的ですが、この先70年後も大丈夫な無垢の杉板を施工します。
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野地板(杉の12mm板)の施工が終了すると今度は、瓦下地工事に入ります。 雨漏りにならないようにルーフィングを施工して、流し桟さんを行います。瓦の裏面に桟に引っかかるように瓦ができているので桟を打っていきます。屋根の棟は換気口を取り付ける為、先端は桟がありません。これからから穴を開けていきます。 そうすることで、外壁下、基礎のテンバから入った風が軒天まで上り、屋根下地に施工したレフミラーの上の空間を通って屋根の棟にまで行って抜けていくような仕組みになっています。室内側は60mmの高質ウレタンを吹き付け、外側は風が通ると言う仕組みです。ですから構造躯体にも環境はベストです。
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もの造りは、息の合った職人さん達のチームワークも大切です。 屋根には谷、水切、囲いや瓦を葺く前に先に何箇所か板金工事が発生してきます。職人さん同士で綿密な打ち合わせが肝要。
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瓦はメンテナンス性能を高めたシンプルモダンなフルフラット平板瓦で、「栄四郎瓦」とも言います。プラウドプレイン防災瓦です。 最近では、値段と耐震性を考えると板金のエバールーフにするお客様が多いのですが、今回は耐震性と耐久性を考え瓦葺きとなりました。 一番高いところは、換気棟が付きます。
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もう少しで完成です。
プラウドプレインは欧風スタイルの家でも、現代和風の家でも、屋根を美しく演出するシンプルデザインの瓦です。
この瓦は、耐風、耐震、ズレ防止で瓦にジョイントフックというものが付いていて、瓦同士をがっちり固定することができます。さらに瓦の間からの漏水も三重構造の水返しでシャットアウトできます。
古民家でありながら、カッコイイ!
モダン和風な屋根に仕上がりました。