御前崎市池新田 築33年 戸建て リセット住宅(木育リノベーション)スケルトン解体。

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スケルトン解体です。手前の西側は和室6通し間でしたので、桧無垢の4寸柱です。まだまだ使えます、築33年ですので、無垢材の一番大切な条件でもある乾燥も完璧です。33年も経っているので、この先、変形することはほとんどありません。
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和室の天井も撤去してみると太い梁が出てきました。今の新築では、このような本物の無垢材を使用することは少なく、建築業界の70%以上が「集成材」です。ラミナという小さな木を強力な接着剤(レゾルシノール)で貼り付けて梁の太さを調整します。柱と柱の間を広く取ればとるほどこのラミナの厚みを厚くすれば良いわけですが、天井裏にあるので、夏など屋根が焼けて天井裏の温度が上がると「集成材」から 有害物質ホルムアルデヒドが放出されます。よく工事中の現場に入ると目が痛くなるのはこの現象です。 これが子供たちのアトピー・喘息の原因です。 築33年も経つと表面は劣化で解体して、集成材で造るローコスト住宅を造る所が多いですね。築30、40年の建物を剥がしてみると、まだまだ使える本物の無垢材が眠っています。 ほんと「もったいない」と思います。建前状態まで解体し、間取り変更して新築同様に仕上げるのが(リセット住宅)です。屋根、構造部材(梁、柱、土台)、基礎を再利用し、断熱、遮熱の性能を上げても値段以上の価値が生まれます。
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この写真は、外壁施工時に通気層を取らずにそのままシートを柱に胴縁で施工してありました。風が通らないので壁内は湿気てしまいます。柱も息ができない状態です。息ができないと、湿気、暖気等が発生するとシロアリ被害の原因になっていきます。実際に3か所ほどシロアリ被害が見つかりましたので、新しいものに取り換えシロアリ防除しました。 外壁下地は2重胴縁で通気性の良い建物に造り変えていきます。
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この東面の2本の柱がシロアリ被害になっていました。丁度、太陽が上がって日が当たる部分です。当時は黒い通気性のないシートを貼っていました。通気がないので当然、壁内は蒸れて湿気を含み、温められるとシロアリの好む条件になります。 スケルトンまで解体することで建物の状態、今までの建築施工のやり方がよかったのかを確認でき、改善することができます。 まだまだ使える本物の無垢材を再利用して、新築同様に仕上げる「リセット住宅」をお勧めします。 地球環境にも貢献していきます。