牧之原市波津 新築「木のひらや」 上棟式 初日 

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今日から三日間の建て方がスタートします。AM8:00に新潟より材料が入りました。写真は吹き抜け23畳のLDKに建つ杉の大黒柱です。直径38cm×長さ6.5mの大きさです。これが吹きぬけ天井の登り梁までとどくので、素晴らしい空間となります。昔は大工さんが図面を見て下小屋で墨付けをして、加工してトラックで現場に運び、建て方を行いました。 現在では新築工事の刻みはほとんどがプレカット工場で加工して大型トラックに載せて現場に搬入します。しかし、この大黒柱の土台にすえる部分はの刻みは機械ではできないので、昔からの熟年の大工さんが刻んでいます。
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初日は1階部分の建て方で終了です。地震に強いSD工法は、柱と柱の間にパネルを嵌めこんでいきます。 まず最初に番付けといって、土台と柱に番号がふってあるので番号を合わせて一本、いっぽん立てていきます。番号の向きは全て同じ方向になるようにします。
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柱を建てる事が終了したら、その柱と柱の間にパネルを差し込んでいきます。柱と柱の内側の寸法と差し込むパネルの幅はたった1mmのクリアランスしかないのでほとんどピッタリの寸法でできているので、ちょっと傾いていれば、柱と柱の間に入りません。一度入ってしまえば、水平、垂直は完璧です。 一般的な上棟は組み立ててから、サゲフリを使って一本、一本、傾きを見て直していき手間がかかりますが、SD工法は水平、垂直は嵌めこんだ時点で決まってしまいます。 サゲフリで確認しましたがほとんど調整はいりませんでした。
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横たわっていた杉の大黒柱を一度一階のLDKまでクレーンで吊って運んだ後、ロープを縛りなおして吊り、大黒柱の立つところまで運んではめ込みました。実際に立ててみると横たわっていたときよりも、長く大きく感じます。これで三日目に屋根パネルが付くと、吹き抜け天井登り梁の大空間が見えてきます。 お施主様も柱に両手を回し抱きついてホント喜んでくれました。