食は天地の恵み

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今日から9月ですね。
秋は野菜や果物、魚など、ほかの季節にも増して多くの食材が旬を迎えます。
米が収穫される時期でもあり、周りではこうべを垂れた稲穂たちが刈り入れを待っている様子がうかがえます。


「食べること」は「生きること」

現代をいきいきと生き、生涯に渡って心も身体も健康で質の高い日々を送るために、
「食べること」を少し考えてみませんか?

昨今、食育という言葉を良く聞きますが、具体的には何を表しているのかご存知でしょうか。
それぞれのライフステージにおいて大切にしたい食育の取り組みというものが農林水産省から示されています。

乳幼児期・・・食べる意欲の基礎をつくり、食の体験を広げる
学童・思春期・・・食の体験を深め、自分らしい食生活を実現する
青年期・成人期・・・健全な食生活を実践し、次世代へ伝える
高齢期・・・食を通じた豊かな生活の実現、次世代や食文化に関する知識や経験を伝える

その時々の生活と食とのかかわりの中で「食べる力」を育んでいくことを食育といいます。
食育を通じて、
・感謝の心
・一緒に食べたい人がいる[社会性]
・心と体の健康を維持できる
・食事の重要性や楽しさを理解する
・食べ物の選択や食事作りができる
・日本の食文化を理解し伝えることができる

そのような食に対する意識を持つことで私たちの生活が少しでも豊かに、楽しくなるといいですね。

季節や地域の「食」を見つけよう

日本は春夏秋冬という四季に恵まれ、旬の味が大切にされてきました。
旬の食材は味も香りもよく、栄養価が高いことがわかっています。
四季折々の旬の食材を料理に使ったり、味わったりしてみましょう。
たくさんの調味料を使わなくても、シンプルな調理方法で、おいしく頂けると思います。
また、地域の気候・風土が育んだ自然の恵みも意識して味わってみるのもいいですね。
その土地でとれた農林水産物をその地で消費する地産地消で地域の食を意識するのも食育に良さそうです。
日本型食生活(米などの主食+主菜、野菜、海藻、豆類などの副菜)は栄養バランスに優れているだけではなく、
日本各地で生産される農林水産物を多彩に盛り込んでいます。
食料自給率の向上や各地で古くから育まれてきた食文化の継承にもつながります。

「食べること」は生産から食卓まで、私たちのからだの中まで、生きる力までつながっています。
現代社会は日々忙しさに流され、つい加工食品などに頼りがちになりますが、食育について出来ることから始めたいですね。