【住宅の断熱化】で健康を考える

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こんにちは!

今週に入ってだいぶ寒さが厳しくなりましたね。

体調など崩されてはないでしょうか?

2024年度の国交省・経済産業省・環境省の三省連携住宅省エネキャンペーンがスタートしました!

このキャンペーンは新築・リフォームにおいて住宅の省エネ化の支援を強化するための補助制度が盛り込まれています。

住宅の断熱性能を上げ、省エネ化を進めると、経済的なだけではなく健康にも好影響があるようです。

国交省では、改修前後による居住者の血圧や活動量などの健康への影響を検証をしたデータがあります。

まず、断熱改修により、

〇居間の室温

〇部屋間の温度差

〇床と床上1mの間の上下温度差

が改善されます。


では、住宅の断熱化によって健康へはどのような好影響が出るのでしょうか?
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室温が年間を通して安定している住宅では居住者の血圧が安定する

起床時の居間平均室温が冬18℃以上・夏26℃未満の住宅を室温安定群、冬18℃未満・夏26℃以上の住宅を室温不安定群と分類したところ、室温安定群の方が最高血圧、最低血圧ともに季節差が顕著に小さく、安定していた、との結果が出ています。 
また、断熱改修後に居住者の起床時の最高血圧が有意に低下したとの結果もあります。
高血圧症には局所暖房(たとえば居間だけを暖めるなど)は予防の観点からは好ましくなく、住宅全体を暖房する必要性が示唆されています。
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室温が低い家では、コレステロール値が基準範囲を超える人、心電図の異常所見がある人が有意に多い。

年齢、性別、世帯所得、生活習慣を調整した上でも、朝の居間室温が18℃未満の住宅(寒冷住宅群)に住む人の総コレステロール値、LDLコレステロール値が有意に高く、また、心電図の異常所見が有意に多い結果となっています。
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就寝前の室温が低い住宅ほど、過活動膀胱症状を有する人が多い。断熱改修後に室温が上昇した住宅ではその症状が緩和。

改修前と比べて、改修後、寝室温が上昇したグループは、経年後に過活動膀胱を有する確率が0.5倍に抑制され、逆に室温が低下した群は、経年後に過活動膀胱を有する確率が1.8倍に上昇することを確認した。以上より、断熱改修を通じて、過活動膀胱症状が予防・緩和される可能性が示唆されました。
寝室が暖かく、乾燥していない住宅では睡眠の質が向上することがわかっています。


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床近傍の室温が低い住宅では、様々な疾病・症状を有する人が有意に多い

中間群では、高血圧、糖尿病 で通院している人の割合、過去1年間に聴こえにくさを経験した人の割合が有意に多く、寒冷群では、高血圧、脂質異 常症で通院している人の割合、過去1年間に聴こえにくい、骨折・ねんざ・脱臼を経験した人の割合が有意に多く、逆に床近傍室温が16.1℃以上の住宅では子供の喘息が半分とも示唆されています。
温度、騒音、照度、衛生、安全、防犯に問題がない住環境の人々は生活の質が高いことも分かっています。


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断熱改修に伴う室温上昇によって暖房習慣が変化した住宅では、住宅内身体活動時間 が有意に増加

断熱改修(または非改修の)前後2回の調査データを用いて 分析した結果、断熱改修によって居間や脱衣所の室温が上 昇し、コタツや脱衣所の暖房が不要となった場合などに、1 日平均の住宅内軽強度以上活動時間は、男性では65歳未満 で約23分、 65歳以上で約35分、女性では65歳未満で約27 分、65歳以上で約34分、有意に増加しました。
こたつが不要となるなどで住宅内の一日の身体活動時間が増加する可能性があります。
また、居間や脱衣所の室温が暖かいことで”熱め入浴”による入浴事故リスクが低減されます。


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以上のように、住宅全体が均等に暖かいこと(部屋間の温度差がないこと)で思った以上に健康へのメリットがあると思いませんか?

こちらの資料は国土交通省のHPでも詳細が確認できますので、ご興味のある方は一読されてみるといいですね!

(株)ユキトシでは補助制度を利用した新築・リフォームともにご相談を承っておりますので是非お問い合わせくださいね!