「それぞれの個性を生かして」
人にも個性があるように木にもいろいろな特性があります。
また、1本の木でも部分によって性質は違ってきます。これらを見極め、
それぞれを適した場所に使い分けることを「木遣い」といいます。
【1本のきでも・・・】
木材には表と裏があり、樹皮に近い側を「木表」、芯に近い側を「木裏」
といいます。樹皮に近い木表側ほど乾燥が早く先に縮むので
反りが生じます。反り上がった木裏を表にするとトゲが刺さりやすく
なるため人に触れる側は木表にするのが常識です。
●芯材(赤身)
木の年輪の中心を樹芯といいます。その回りの
赤っぽい色をした部分を「芯材」または「赤身」といいます。
堅くて腐りにくく、虫に強いことから、主に構造材として使います。
●辺材(白太)
芯材の外側の白っぽい部分を「辺材」または「白太」といいます。
比較的節が少なく、木肌もやわらかいので加工しやすく、
主に内装材や下地材などに使います。