よかったと思っています」悩んだ末に建て替えを決めたご主人がそう語るには訳がある。
前の家のいいところを、新しい家の随所に取り入れたのだ。
まずは、お父様の想いを宿す古材だ。
お祖父様によって選りすぐられた前の家の木材は、新しい家にも十分使える強度を持つも
のがたくさんあった。歳月を経て増した色つやも美しい。そうした古材を新しい家に
活かそうと決めたのだ。和室の天井やリビングの梁などに、新しい木材と古材が
バランスよく配された。ご主人が「ふと目お上げたときに前の家の木材が目に入ると、
なんとも言えぬ懐かしい気持ちになりますね」
と話す通り、子供の頃からの思い出を大切に受け継いだ家になった。