今回の古民家再生プランの大きな特徴は「減築」でした!
どの部分を減築したかというと、
下屋
・・・
なんて読むかわかりますか?写真に答えが書いてますね
下の屋根と書いて、〈げや〉と読みます。
そして、その名の通りに、家本体の屋根の少し下につけられた屋根を指します。
また、その屋根の下の部分も下屋と呼んでいます。
写真でいう、黄色い線で囲った範囲ですね。
二階建ての場合は、二階が載っていない一階の屋根の部分も下屋といいます。
ポーチ屋根なんかも、広い意味では下屋ですね。
今回は、この下屋部分をまるごと減築しました!
屋根は残したまま、下の居室部分を解体して家の中心側に外壁がきゅっと押し込んだ感じです。
下屋部分は、屋根を支えているだけなので、
削ってしまっても家全体の構造上の耐震や耐久性には影響しません。
耐震や断熱、サッシの取り換えなどで外壁はもともと壊す予定でしたので、
減築したからといっても増額するわけではありません。
逆に、施工面積が減るので、省コストにつながります!
さらに、今回の場合は、古民家で掃き出しの窓の高さがもともと低かったんですが、
壁を内側に移動させることで、
サッシも現在の標準に近い2m高さのものを使用することができました。
屋根はそのまま残しているので、軒の長いおしゃれな外観になったのも
下屋を減築したいいポイントのひとつ。
ということで
今回は下屋〈げや〉のお話でした。
ぜひ、「下屋ってなにか知ってる?下屋っていうのは~」なんて、
建築用語を語ってみてください