木材に関しての基礎知識ー木材の背と腹

木材の背と腹

製材の品質は、原木が自然に立っていた状態によっても変ります。

例えば傾斜地に育った丸太は、地面から真っ直ぐに伸びるわけではなく、

根元から上に向かって曲がって育ち、年輪の密度にも違いが出ます。

この場合、谷側に凸形に反った面を「背」、山側に凹形になった面を「腹」と言います。

背の方が年輪幅が狭く、腹の方は年輪幅が広くなります。

また平地であっても、方角によって年輪幅が変わる場合もあります。

南面で日当たりの良い方が年輪幅が広いため

「腹」北面で日陰になりがちな方が年輪幅が狭くなるので「背」となります。

この性質を利用して梁材などは、たわみにくい様に「背を上向き」に使い床の大引などは、

「腹を上向き」に使うのが一般的です。

木材に関しての基礎知識


樹木は地形や日照等の影響で樹芯がどちらか一方に偏る。
この偏った側を「背」と呼ぶ。背の方が年輪が強いので、
横架材はタルミ防止のため、背を上にして使うことが基本。


樹木は地形や日照等の影響で樹芯がどちらか一方に偏る。
この偏った側を「」と呼ぶ。反対側を「腹」と呼ぶ。
の方が年輪が強いので、横架材はタルミ防止のため、を上にして使うことが基本。