集成材はシロアリが大好き!

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倉庫の入り口に踏み台として置いてあった実験グッズ用の集成材の切れ端をひっくり返すと数千匹のシロアリが現れました。アスファルトを突き破って地面から上がってきている穴が数箇所あります。見ているとホント気持ちが悪い!ぞっとします。 シロアリの発生する季節になりました。
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早速、倉庫にあるシロアリ駆除材をかけました。 家造り勉強会で使用している実験グッズの中に、シロアリ実験グッズがあります。密閉したケース状の中に桧材、杉材、ヒバ材、集成材、の四つの材料を入れた中に、シロアリを入れてどの材料にシロアリが行くかを見る実験グッズがあります。入れたシロアリ全てが集成材に集まって食べつくします。  よく見ると杉の無垢材にもシロアリが歩いた蟻道が見えましたが、何も食べないで集成材にあつまります。  強力なノリで貼り付けた集成材はラミナといって柔らかい木の寄せ集めた商品です。気温が上がると(ホルムアルデヒド)などの有害物質がクロノリの部分から出ます。  天井裏でそういう現象が起こるとお子様のアトピー・喘息などの原因に繫がります。それでは困るので、2時間に1回は換気扇を回してくださいと24時間換気の法律が義務付けられているのです。最近の一般住宅の屋根を支える梁、柱など集成材料を使用している住宅は大変です。夏、屋根が太陽熱で屋根裏が暖められるとクロノリから有害物質が出ることと、各部屋、エアコンで涼しくした室内を2時間に1回換気をしていれば当然室内はまた温度が上がります。そして、またエアコンを付けて室内を冷やしていけば、光熱費がかかって仕方ありません。 いくらローコスト住宅で家を建てても、夏、冬光熱費のかかる住宅では何年か経てば、性能の良い住宅より金額の高いものになってしまいます。 集成材、使わないほうがいいですね。でも建築業界の70%~80%使われているのが現状です。 隣に置いてあった杉の無垢材は何の被害がありませんでした。