【ガーデンセラピーその①】園芸療法って何?

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こんにちは!

さて本日はガーデンセラピーの5つの療法のひとつ、園芸療法について深堀してみたいと思います。


農家の方は長生き、そんな話は聞いたことがありますが、単にそれは活動量が多いため、結果的に健康寿命が長いのだと理解していましたが、どうやら植物を育てる、というのは体力的なメリット以外にももっと違う部分にも効果がありそうです。


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園芸活動は身体を動かす健康的運動であるだけでなく人の五感を刺激し、楽しさや喜び、驚きを感じ、心を良い状態に保つことができます。

さらにグループで活動することで会話を楽しみ、帰属意識・責任感を養い、社会性を保つことにも繋がります。

第二次世界大戦後の1950年代、アメリカや北欧から始まり、アメリカでは主に戦争からの帰還兵の心の癒しの手段として発展してきました。

日本では主にリハビリや精神性疾患などの治療を目的に園芸療法が行われ、高齢者や障がい者施設で機能回復訓練を目的に導入されています。

園芸療法では花の美しさや野菜の美味しさを評価するのではなく、花や野菜を育てるプロセスに目を向けるのが特徴です。

また使用する植物も、花、果樹、野菜、ハーブ、観葉植物、多肉植物など多種多様です。

園芸療法で得られる効果とはどのようなものなのでしょう。

①身体的効果
・基本的運動能力の維持・向上
・機能的回復・リハビリテーション
・筋力や体力の衰え防止
・適度な疲労感と爽快感

②精神的効果
・満足感・達成感
・気分転換・ストレス発散
・自信をつけ、自尊心を尊重
・思考力・想像力を刺激
・記憶力の改善

③認知症に対する効果

以上のように、園芸療法は生活の質の向上に大きく影響することがわかります。
ただ、園芸療法は治療やリハビリという目的を持つため、園芸療法士とともに意図的・計画的に活動を行うもので、ご家庭での園芸とは違っている部分もありますが、植物を育てる、というプロセスの部分では大きく異なりません。


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ただし、園芸は単に「植物や野菜などをつくること」のみに言及されるのに対して、園芸療法は「園芸によって得た産物を利用して飾る・創作する・調理する・販売する・分ける」なども含まれ、園芸の領域を広げていますね。

それによって社会性など精神面での影響も大きくなります。

園芸療法士がいない活動は厳密には園芸療法とは言えませんが、個人として家庭でのガーデニングや野菜を育てる活動にもメリットはたくさんあると感じます。

高齢者の方だけでなく、小さいころから植物を育てることの喜びに触れられるというのも、お子様の成長にもいい影響があるはず。

まずは小さなプランターや育てやすいハーブ類から挑戦してみるのもいいかもしれませんね。