外国産材は品質が悪く価格が安い?①

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外国産材は品質が悪く価格が安いと思っている人も多いかと思います。

そして、安い外国産材が流通するようになったので、国産材が高く使われなくなった
のではないかという考える方もいると思います。

確かに、入ってきたときには国産材との価格差が非常に大きかったです。
しかし、だんだん価格差を縮めながら外材はシェアを広げてきているのです。
安くなりながら広げていくなら理屈に合いますが、高くなりながらシェアを拡大していくのは変ですよね
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外材が本格的に入ってくるのはだいたい昭和36年からです。 
昭和45年に外材のシェアが50%を上回りました
その時代から、東濃桧が調べていく過程で、国産材の売れようがおかしいとわかってきま
した。 
要するに国産材の品質があまりにも劣悪だからなんです。
その劣悪さを表わすいい例が「歩切れ」です
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歩切れというのはたとえば、105mm角と表示してある材が、実際105mmない。100mmとか102mmしかない。
 実際に105mmないものを105mmという表示をして売る材のことを言います。

昔の材料は乾燥技術が甘かったので建てた後に乾燥して収縮することもありますが、
私も昔の家を見に行った時に見たことがあります。
柱が乾燥して土壁と2mmほど開いていました。が、ぱっと見それ以上に細く見えたのでスケールで測ってみると柱の寸法が6mm小さい。他を測っても全部ばらばらでした。