日本の樹木には、それぞれに花ことばのような意味があります

たとえば、日本の樹木で最も美しい木といわれるカツラは、日本

の固有種で山の湧水が出ているところなどに生えています

清らかな水から生まれた精霊が、その原泉の側に生えるカツラの

木に宿ると言い伝えがあって「高貴」という意味を持ちます

落葉した枯葉には甘い芳香があり、お香の原料にもなります

また、5月5日の端午の節句に登場する柏餅の葉は「達成」の

意味を持つ柏の葉を使います。子供たちの望みが成就達成する

ようにと思いを込めた表れと言えるでしょう

さらに、日本庭園の路地庭などでは、植物選択においてルール

のようなものがありました。常緑の植物のみで植栽を構成する

「常磐思想」という考えです。常磐つまり「永遠」「不滅」と

言った意味を持つ樹木を使い、この言葉の理念を形にしたのです

またシンボル的な樹木以外にも有用植物を積極的に庭に取り入れ

てきました。たとえば、クマザサ、ハラン、ヒノキ、ナンテンなど

葉殺菌効果があるため防腐剤として、クロモジは香りが楽しめる

ので菓子楊枝の材料になります。またクスノキから抽出した樟脳

は衣服類の虫除けに、同様にヒノキやアスナロ、キリなども有用性

が高い樹木です。地域地域に自生している樹木を大切にし、暮らし

の中で植物を上手に活用する工夫をして行きたいものです


























