伝統工法で建てられた古民家は木組みがしっかりしていて、壁は土壁となっていました。
昔の家は柱と梁で家を支え、重い瓦屋根も上から押さえる役目として家を支える一因でした。
地震の時には、柱と梁が揺れて地震力を分散し、土壁も屋根瓦も落とすことで、倒壊しないようにするという地震対策でした。
なので、昔の家は壁が少ないんです。
現在の家は壁をしっかりと入れ、瓦も軽くすることで地震で揺れても崩れない強い家づくりを目指しています。
今回の古民家再生では、伝統工法を生かした制振ダンパーを施工することで揺れを軽減させる制振と、
耐震計算のもと、SDパネル工法も採用し、家の強さを補強する二重の耐震対策を行っています。
屋根瓦は葺き直しましたが、
土葺きという地震で瓦を落とす葺き方から下地に釘で固定する桟葺きにして地震にも強くなります。
来月、そんな耐震対策などの構造を見ていただける見学会を開催します!
完成してからでは見えなくなる部分を見る貴重な機会です!
良ければぜひご参加ください!