丸型換気孔と基礎パッキン工法の比較

日本は高温多湿の気候のため、どうしても床下に湿気が
溜まりやすくなります。温度が20~30度、湿度が70%
以上の状況になると土台や床に腐朽菌やカビが発生し、
放置し続けると住宅の耐久力が著しく低下します。
結露やシロアリの被害も心配です。新築戸建てはとても大きな
買い物。床下の換気は寿命を延ばす重要なポイントなのです。

建築基準法ではコンクリート基礎に3メートル間隔で角型
換気孔を設ける事が義務付けられています。しかし実際
には床下に風が回らず、湿気が停滞しているのです。
ユキトシでは住宅解体の際に多くの被害事例を見てきました。
また基礎の鉄筋を切らなければならないため多く設置すると
耐震強度が低下してしまいます。

通気工法は基礎の鉄筋を切らずに済む
丸型換気孔を採用しています。

ここで、丸型換気孔に見立てた模型で実験してみます。


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容器の中に発泡スチロールを入れ、側面には通気穴を開けています。
容器の前方から扇風機で風を吹きかけてみると・・・。


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発泡スチロールが容器全体に散らばりました。通気がまんべんなく行きわたっている点も大事です。地面に近かったり、土台に近づいてしまうと床下の空気は淀んでしまいます。
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丸型換気孔の通気量は?
縦と横の鉄筋すき間を通すのでたくさんの換気孔を設置
出来ます。90センチ間隔で設置することにより
角型換気孔の4倍もの通気量を確保しました。
最近の床下換気施工では?

近年、「基礎パッキン」を使った住宅が増えています。
これは基礎と土台の間に樹脂製やステンレス製のパッキン
噛ませて風を通すというものです。ところが外壁の下端に
水切りを設けてしまうとすき間が隠れてしまい、直接
風が通り抜けることはありません。
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通気量は丸型の換気口と比べて1/2程度です。