木の家はみんな同じ!?集成材を使う本当の理由は?問題点は?

大手ハウスメーカーが集成材を使う理由

大手ハウスメーカーの多くは、構造躯体にも"集成材"を使用しています。
"天然無垢材"に比べて1.5倍の強度があると説明しているメーカーもありますが、
それは天然無垢材の「未乾燥材」と比較しているのです。

天然無垢材は乾燥させるほど強度を増して、未乾燥材の2.5倍までに強くなります。

大手メーカーなどが集成材を使う本当の理由は

「木材を乾燥する手間が必要ない」
「木材乾燥は技術的に難しい」
「乾燥の手間がないので仕入れが安い」
「瑕疵担保保証制度から逃げた」

からです。


  集成材の問題点

集成材は接着剤を使用して、様々な樹種の木材を貼り合わせています。

その際使用していたのがホルムアルデヒドを発生させる「レゾルシノール系接着剤」です。
これは喘息やアトピー原因のひとつとされています。人体に有害なだけでなく、

廃棄する場合、燃焼時にダイオキシンなどの有害化学物質を発生させます。

その後、害の少ない「イソシアネート系接着剤」の接着力には問題があり、
実際に「剥離事故」による賠償問題も起きています。

集成材は剥離する

2002年2月にはドイツのベルカ工場から出荷された構造用集成材が、

2005年3月にも中国から出荷された構造用集成材が剥離を起こしています。


ドイツのアントン・ヘッゲンシュタレル・ベルカ有限責任会社工場の

構造用集成材の格付に関するJAS法違反及びはく離についてー国土交通省ー

構造用集成材のはく離についてー国土交通省ー


ここで問題なのは、どちらも「日本農林規格(JAS)基準」をクリアした製品だということです。


問題発覚後も、製品を許可した農林水産省と確認申請を許可した

国土交通省の間で責任の押し付け合いになり、未だ補償に関する結論がでていません。


これでは、集成材を建築材料として安心して使用することはできません。