桐の素材

和室2間を寝室とWICに間取り変更

桐素材についてのよくある質問で、
「桐は柔らかいので、傷つきやすいのではないですか?」
「無垢の床材はお手入れは大変ではないですか?」
「表面も変色するでしょ?」


「そうです。桐や赤松は他の床材と比べると傷がつきやすくなります。」
「でしたらサクラやタモの床材が良いですよ、堅くて傷がつきにくくなります。」
「表面を強化した合板フロアが安心です。」
「お手入れは不要のノーワックスフロアがあります。」
「無垢材は色の変色があるので、変色しないカラーフロアーがあります。」
大手ハウスメーカーだとこのような答えがかえってくるかもしれません。

たしかに桐や赤松の床材は、合板フロアーや広葉樹の堅い材質に比べると
傷つきやすい柔らかい素材です。

しかし、柔らかく傷がつきやすいということは、暖かく肌触りもいいことの裏返しなのです。

桐や赤松の針葉樹の床材は空気を多く含み、断熱性能が高い床材なため冬は暖かく、
細胞が多孔質なため調湿作用も高く、夏は湿気を取ってサラッとした肌触りになります。

その反面、柔らかさから、へこみや傷のつきやすい素材になってしまいます。

同じ無垢であってもサクラ・ナラ・タモ・カリンなどの広葉樹は堅くて傷もつきにくい素材ですが、
冷たくて足触りも良い物ではありません。

広葉樹の床材は経年で摩擦によるケバダチを抑えるため、床材表面を
塗膜の厚いウレタン塗装などで覆ってしまっているものがほとんどです。

せっかくの無垢材を表面塗装で合板フロアーと変わらなくしているのです。

私達がお客様に伝えたいことは、素材の使い方での住み心地の違いと、無垢材の価値についてです。