冬の桐フローリングと新建材フローリング表面温度

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フローリングと無垢材での「冬の床の実験」

桐の床材と一般的なフロアを並べて貼り合わせた物を作り、冷凍庫で冷やしたものを
両手で10秒間触ってもらい、温度の違いを比べてみます。

触ると違いが良く解ります。
合板フロアはとても冷たく、天然木の桐材はそれ程冷たくありません。
測ると8℃~10℃、違いがありました。

合板フロアは手の平の温度をどんどん奪っていくのに対して、
桐の床材はだんだん手の平が暖かくなっていきます。

桐には自然の断熱性能があるためです。

桐自体が暖かい訳ではなく、断熱性能で自分の手の平の熱が跳ね返っているためです。

地球上で断熱効果が最も高いのは空気と言われ、桐材はその空気を多く含んでいるため触ると暖かく感じます。

顕微鏡で桐材を見ると沢山の気泡が無数にあり、空気の粒がたくさん含まれて自然の断熱材の役割をしています。

一般の断熱材として使われている、グラスウールの熱伝導率0.05kcal/(m.h・℃)と桐の熱伝導率0.063kcal/(m.h・℃)は
ほとんど変わらないため、桐には断熱効果があることがわかります。

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合板は木を薄くスライスして圧縮して作った工業製品です。

中はほとんど空気が含まれていません。

表面はナラ材やカバ材などの堅木の広葉樹を0.3㎜にスライスしたものを貼り付け、
石油から生産された塗料で塗膜ができるため、熱が伝わり木の呼吸が失われてしまいます。

触ると冷たいのは、空気が含まれていないため断熱性能も無く、自分の手の平の熱も奪ってしまうからです。

新建材のフロアは冬は冷たく光熱費もかかりますが、桐の床材は冬は暖かく省エネ住宅になります。