木造と鉄骨ってどっちがいいの?

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家づくりで使われている材料で木材と鉄骨材がありますが、
どちらのほうが良いのでしょうか?
それぞれのメリットデメリットを交えてご紹介していこうと思います。

耐震性

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建物が地震から受ける力は建物の高さや重量に比例し
軽い建物のほうが地震の時にかかる力が小さくなります。

では、木造と鉄骨どちらが軽いでしょうか...?


正解は木造です。
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重さだけでなく、木材は曲げやひっはりに強く、コンクリートや鉄に比べて高い耐震性があります。
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杉の曲げ強度は鉄の約15倍、コンクリートの約400倍。
引っ張り強度は鉄の約4倍、コンクリートの約200倍。
と、木はとても強いです。

また、軽い木造は地盤への負担も少なくて済みます。
ですから、軽度の地盤補強で済むケースが多く、鉄骨造より補強工事のコストがかかりません


断熱性

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続いて断熱性です

外からの熱を入れないことで快適に過ごせたり、空調にあまり頼ることなく
省エネにもつながりエコな暮らしができます。

さて、断熱性はどちらのほうが高いのでしょうか?


正解は木造です。

木材は熱伝導率が低く、優れた断熱性を持っています
構造材の間に断熱材を充填するだけで、ある程度の断熱性を確保できます。

一方、鉄骨は熱伝導率が高いので、外の熱を住宅の内側に伝えてしまいます 
そのため、空調のためにより大きなエネルギーが必要になり、光熱費も高くなります。


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また、空調に頼るということは結露の発生も気を付ける必要があります。

日本は高温多湿で壁内に結露ができやすいです。

結露はシックハウスの原因であるカビ、ダニの温床でになるので対策が必要です。

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先程お話した通り、木材は熱が伝わりにくく、結露が発生しにくく起きたとしても量が少ないです。

また、木には空気中の水分を吸収する効果もあり、表面はさらりとしていて、カビ、ダニの発生も防ぎます。

鉄筋、コンクリート造は熱が伝わりやすいので結露も発生しやすく、量も多いです。
表面もべたついてカビやすいです。
しかし、木造もカビないというわけでもありません。

しっかりと家全体に通気の工法を施したり、ちゃんと乾燥した木を使わないとカビてしまいます。

また、木造の場合それらをしっかりしないと
シロアリの被害を受けてしまうというデメリットがあります

湿気やシロアリの対策に関しては以前記事にしたのでそちらを見てもらうとわかりやすいと思います。
梅雨とシロアリ(https://www.reform-yukitoshi.co.jp/?p=28319

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正倉院校倉造をはじめとする歴史的建造物は、みな「木」を利用してきました。

木造の建築物は日本の気候風土に適しており、結露が起きにくく、
しかも優れた吸放湿作用があるからです。

結露→カビ→ダニ→アレルギーという図式を断ち切るには、その元凶である結露を防ぐことです。


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木は年を取るほど強く、元気になります。

それは、正倉院や世界最古の木造建築物である法隆寺、歴史ある神社、仏閣が証明しています。

木(無垢材)の家が強くなるポイントは乾燥です。ゆっくり乾燥した木は、水分の含水率が15%以下になると、反りやねじれ、割れがほとんど起きなくなります。

ちなみにグリーン材(未乾燥の木材)に比べ強度も2.5倍となります。

火災時

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最後に、万が一火災が起こってしまった時の話です
小さな火でもどんどんと大きくなり、やがて家を倒壊させてしまう恐れがあります。

木材と鉄骨ではどちらが耐久力があるのでしょうか?


正解は鉄骨...ではなく実は木材です。

木は火災時に、芯まで燃えるまで時間がかかります。

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木が燃えるまで時間がかかるのは、表面にできる炭の層が酸素の供給を断ち、
内部をガードしてくれるからです。

外はこげても、中はレア状態です。
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火災時の温度は700~950℃
強そうに見える鉄も550℃を超えると強度が50%以下に低下、一気に倒壊する危険があります。

火災時、鉄は5分後に強度が最初の約50%、10分後には約20%以下になります。

それに比べて木は10分後も約80%の強度を保ち、20分後にやっと約50%になります。

ちなみに、建築木材にも種類があり、一本の木から切り出した無垢材と薄い板を張り合わせた集成材があります。
集成材は火災時、接着剤から燃え出して真っ黒な有毒ガスを出します。
無垢材は出しません。

じゃあ鉄骨造のほうが悪いの?

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では鉄骨にはいいところはないのでしょうか?


実はあります。

まず、重量鉄骨造の場合、主に重量鉄骨ラーメン工法が用いられます。
ラーメン工法は筋交や耐震壁が必要がありません
間取りの自由度が高い構造と言えるでしょう。

そして、軽量鉄骨造の場合、プレハブ住宅が多く工場で作った物を現場で組み立てるだけという施工の簡単さがメリットです。

ただ、生産の合理化や住宅の均質化が図れる反面、設計の自由度が下がります。

本来、現場加工の工法と比べて生産が合理的でコストダウンできます。
しかし、安いかと言うとそうでもなく、どちらかと言えば高価格帯です。
鉄骨のコストや製造工場の設備や適合認定の取得費などかかってくるので割高になっているのでしょう。

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軽量鉄骨に比べて木造の方が施工が難しいのには理由があります。
工場で作ったものを現場で組み立てるプレハブと違い木造は
現場加工が多い傾向があり、施工品質の職人依存度が高くなります。

また、木造ならではの問題があります。
木材には、樹種や品質によって強度に大きな違いがあります。
柱のように縦に使ったり、梁のように横に使ったりする場合用途によって
縦の荷重に強い木や横の荷重に強い木など適材適所で使わなければなりません
その他にも、木のきっちりとした乾燥技術などもないとできないなど
施工会社や大工さんに知識や技術がないとできないので鉄骨に比べて難しいです

株式会社ユキトシ

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いかがだったでしょうか。

木造と鉄骨の違い、それぞれのメリットデメリットについてお話をさせていただきました。
弊社では天然木を使った新築やリセット住宅(大型リフォーム)をさせていただいてます。
もちろん、ここで挙げた木造住宅のデメリットを改善して施工させていただいてます。

新潟県にある夢ハウスという建築会社とビジネスパートナーを組み、木材のプレカット技術や木材の乾燥技術を使い、新築では土台にはシロアリや荷重に強いヒバ材、柱は縦の力に強い杉、梁には横の力に強い米松を使いっています。

また、地震に強いSDパネル工法、剛床工法、屋根パネル工法、その構造材を腐らせないための床下や壁内屋根の通気工法など完成したら見えなくなってしまう部分だけでもこれだけこだわってやっています。

内装の部分でも樹種や品質に相当こだわってやってますが、
書ききれなくなってしまうので、HP内(https://www.reform-yukitoshi.co.jp/でご確認いただくか
夢ハウスのHP(https://www.yume-h.com/)でご確認ください。

また、もっと知りたいという方は、
新築やリフォームに関する資料請求はお問合せページ(https://www.reform-yukitoshi.co.jp/contactus)来店してお話をしたい方はご予約フォーム(https://www.reform-yukitoshi.co.jp/reset-jutaku-moushikomi)をご活用ください。