ひとつの引出しを開けて閉めると、別の引き出しが出てきてしまうという…
ちょっと面倒なタンスですが、これは気密性がとても高い証なんだとか。
本体と引出しがぴったりと隙間なく作られているので、引出しの中に入れたものが湿気などの影響を受けにくくなります。
長年使っていると歪みが出てきそうなものですが、いまだに現役で使えております。
それというのも、木材は一度乾燥してしまうとほぼ狂いが出なくなるからです!
木は冬になると縮んで夏は膨張する・・
使っていくうちに反っていく・・
割れていく・・といったイメージがありませんか?
それは、使い始めの時点でまだまだ木の中に水分が多いことが原因なんです。
木の中の水分がどのくらい含まれているかを含水率として表します。
含水率が20%になると、木の歪みや縮み、反りや曲がりといった変形が一番現れます。
15%以下になっていくとそういった変形が起こらなくなっていきます。
一般的に販売されている建築に用いられる木材は含水率が15~20%くらい。
そんな木材を使っていると、月日が経つにつれて木は自然と乾燥が進みます。
築20年ほど経つと含水率は自然と12%ほどに・・。
それから先は変形が起こりにくくなりますが、20年のうちに起きた変形で、隙間が空いたり歪んでしまったりします。
なので、新築のときから含水率が低い木材で建てると、隙間やゆがみがなく、快適に長く住み続けることができます。
また、築20年を過ぎた段階で、骨組み状態まで解体して含水率の低い木材で補強しながら大規模なリノベーションを行うと、
それから先は長く快適に住み続けることができるようになります!
新築やリフォームとなると、見た目や間取りなどに目が行きがちですが、
使われている木材にもこだわった家づくりをおすすめします!