年輪の夏目と冬目は、どちらも大事

木の断面には年輪には年輪があります。

年輪を数えるとその木の年輪が分かりますが、年輪には冬目と夏目が重なって出来上がっています。

濃くて細い線が「夏目」で、その間の薄いところが「冬目」と言い、冬と夏の成長スピードの違いによってなります。

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夏目は春から夏にかけて、生命のエネルギーが生き生きと活動するように栄養をとり、

成長が著しく多くの細胞ができる為、太く柔らかい層になりますが、

冬目は秋から冬にかけ、栄養がとりづらくなる為、夏目に比べ細胞は少なく硬い層になります。

時と共に繰り返される層を年輪と呼び、一般的には目が詰まっていて、密度の高い年輪のほど強度があります。

そして、程よい厚みの夏目がある木には狂いも少なく、見た目も美しいとされています。

夏目・冬目どちらも一方でも欠ければバランスが悪くなり、木材としてとても扱いにくいものになってしまいます。

この冬目と夏目の模様が木独特の味わいをもたらしてくれます。

丸太のどこで切るかでガラッと雰囲気も変わるようです。