「折りたたみ式すのこベッド」と「ベッド式すのこベッド」の選び方
2種類のすのこベッド
すのこベッドの種類には大きく分けて2つのタイプが存在します。
すのこなので通気性に優れ、「カビ対策に強い」というすのこベッドの特徴は共通していますが、
それ以外の点ではまったくと言って良いほど違う特徴を持つ製品のため、まずはどういう目的で購入するのか。
理想とするのはどちらのタイプのすのこベッドなのかを理解することが重要です。
「移動に便利な折りたたみ式」と「寝心地重視のベッド式」
すのこベッドには床に直接布団やマットレスを敷いて寝る方のための簡易的な「折り畳み型すのこベッド」と、布団やマットレスを敷く下の部分がすのこ状になっている以外は通常のベッドと同様の「ベッド型すのこベッド」の2種類があります。
折りたたみ式すのこベッドの特徴
■メリット:模様替えや引っ越しに便利でカビ防止!
フローリングや畳に直接布団やマットレスを敷いて寝ていたら布団がカビてしまうことがあります。
そういう時に折りたたみ式すのこベッドは最適です。
二つ折りにして立てておけるタイプのすのこベッドなら、折りたたみ時にそのまま敷き布団を干してしまうこともできるので、敷きっぱなしの時と比べてカビの原因になる湿気を大量に逃がすことができ、衛生的です。
もちろん、敷いているだけでもすのこなので、通気性に優れ、湿気予防にもなります。
また、軽く折りたたむことが可能なので、部屋の模様替えや引っ越しの際には簡単に移動することができるのでおすすめです。
折りたたみ式のすのこベッドは基本的に高さが低いので、上にマットレスを敷いた場合でもロータイプになり、空間全体に圧迫感を与えないでゆとりある広々とした印象も魅力の一つです。
■デメリット:簡易的な作りが多く寝心地に難あり
床に直接敷くタイプの「折りたたみ型すのこベッド(※1)」は、使用しない時に折り畳んでコンパクトに収納する必要があるため、ベッドとしては簡易な仕様になっているケースが多いです。
実際に使用してみると「ギシギシ」と音がしてしまったりと、簡単に破損してしまうことがあります。
床に敷くタイプの折りたたみ型すのこベッド(※1)では耐荷重試験をすることが難しいため、耐荷重の表記ができない商品が一般的です。
つまり、ベッドではなく、あくまで通気性を確保するための寝具の一種というわけです。
(※1)ここで言う「折りたたみ型すのこベッド」は脚が付いておらず、使用しない時は仕舞えるすのこベッドのことをいいます。
おしゃれな西洋式ベッド。日本人の為のベッド式すのこベッド。
今や日本人の半分がベッドで眠る生活をしていると言われていますが、江戸時代には「畳に布団」という文化が定着していた日本に西洋式の「ベッドにマットレス」文化が持ち込まれたのは、明治から大正時代にかけてだと言われています。
西洋式ベッドは選択肢が豊富で、デザイン性が高いベッドも多く、インテリアとしてもお洒落です。
和室の衰退とともに西洋式ベッドが日本人の生活にどんどん浸透していったのも当然です。
しかし、西洋式ベッドにも大きな弱点がありました。
それが西洋式ベッドは「湿気に弱い」という問題です。
西洋式ベッドの布団やマットレスを敷く部分はそのほとんどが木製合板の下地に生地を貼り付けたようなもので、通気性には優れないものがです。
日本の高温多湿の気候と西洋式のベッドは相性があまりよくないように感じます。
そんな通気性の悪い場所の上に布団やマットレスを敷いたまま放置していると布団やマットレス、ベッド自体にカビが生えてしまうことがあります。
ベッド式すのこベッドの豊富な仕様
ベッド式すのこベッドには用途に応じて仕様を変えることができるものがあります。
■ベッド下のデッドスペースを有効活用!
■好みや成長に応じて高さ変更!
スペースに余裕があり、近い将来引っ越し等を考えていない場合にすのこベッドとして折りたたみ式とベッド式でお迷いの場合は、寝心地に優れたベッド式すのこベッドをおすすめします。