「木と語り合う職人がいる」
腕の経つ職人には木も信頼を寄せてくるのだろうか。
「ここに使ってほしい」と木が話しかけてくるといいます。
家づくり「十分講座」活かすも殺すも職人次第
活かすも殺すも職人次第
【「木遣い」こそ、職人技】
「木遣い」によっては千年先まで建築物は残ります。
それゆえに“本物の職人”ほど存分に腕が振るえる木を自分の目で確かめ、
「本物の木を使って仕事がしたい」といいます。
●「木遣い」の賜物・法隆寺
法隆寺は、当時の大工職人によって細やかな「木遣い」が施された結果、
約千四百年の歴史を経て今もなお立ち続けています。
昭和の大改修時に加えた木材は40%程度、残りの60%は創建当時のままだそうです。
創建当時の古い木にかんなをかけたら、木の香りが立ち上がったそうです。
●本物の職人ってどんな人?
○ものづくりに誇りを持ち情熱のすべてをかける。愚直であるが意志は固く強い。
○経済効率より自分の持つ技術や技量を優先させ、常に一級品を作り続ける。
○経験の中で蓄積された知恵や工夫を活かし、納得できるまで決して妥協しない。
○一級品・一流品、(すなわち本物)がわかる眼や心(心眼)を持っている。