住まい文化、通し柱の今昔

通し柱の昔と今

古い建造物では大黒柱が建物の中心に建てられていました。

屋根の最も高い部分を支える柱こそ、丈夫である必要が

あると考えられていたのでしょう。

現在では、建物の四隅に建てることが一般的に推奨されています

建物の角、つまり出隅には継ぎ目のない丈夫な柱を立てる

方が良いと言う考えです

たとえるなら、大黒柱の考えは背骨を持つ哺乳類をはじめとした

脊椎動物の構造に似ています。

一方、四隅に建てる通し柱背骨を持たず外骨格で支える昆虫の様

もちろん、どちらの柱も建物の荷重を支え、横揺れに対抗する

重要な役割を担っています。どちらにしても通し柱が倒れた時には

建物が倒壊している時です。それを考えると、少しだけ昔の背骨

の方が良いと思えてきます。

建前現場を見かけることがあれば、ぜひ大黒柱や通し柱を観察してね