見た目はとっても立派な家!でも中は・・・
現在では多くの業者が土台に「加圧注入土台」というものを使用しています。
これは防蟻薬を圧力をかけて注入した素材ですが、水分が多く柔らかく、またヒビが入った際はその部分から(防蟻薬は表面に塗布するので)シロアリが進入する可能性もあります。
昔から土台に使っていい木は決まっており、ヒノキ・ヒバ・栗と言われています。
ヒバやヒノキにはヒノキチオールという抗菌・殺菌作用のある成分が含まれており、湿気を含むとさらにその成分を発散させるという特徴があります。
シロアリはこの成分が大嫌い。
弊社ではこの天然の効果を土台に使用することで活かしています。
また、木材そのものの水分率も大変重要です。
一般的に無垢材と比べて○○倍強い、と謳われている新建材ですが、これらは”乾燥する前”の木材に対しての比較です。
では乾燥する前の木材の水分率は何パーセントがご存じでしょうか?
実は150%もあるのです。
これらを無垢材とひとくくりして○○倍強い!と言われても・・・少し不安になります。
弊社で取り扱う土台の無垢材の含水率は15%以下です。
一般的に木材は乾燥すればするほど強くなります。
また、木材が乾燥する過程で木材のねじれや曲がり、狂い、変形、収縮が起こりますが、それがだいたい含水率30~20%の段階までに起こります。
そういった本来の木材のクセが出切った後、さらに15%以下まで乾燥させた木材はその後に湿気や乾燥の影響を受けにくく、強度も上がります。
こういった素材の質の良し悪しまでは実際手に取って検証できることは少ないのではないでしょうか。
ぜひ、建物自体の華やかさだけでなく、使われている建材が本物の素材なのか?を見極める知識を身に着けて頂けたらと思います。
次回は柱や床下、壁の中についてお伝えします