今度は白羽の栗林庄蔵という人物が、さつま芋を窯でゆでて、
うすく切り、セイロに並べて干す❝煮切り干し❞を考案。
「サツマイモに熱を加えて干すと、より甘くなってウマイ!」
この考えが、今の❝いも切干❞の原型になっています。
その後は、この地方で冬季に吹く西風「遠州のからっ風」が
いも切干作りに適していることもあり、冬の保存食や子供の
おやつとして北海道や東北地方にも出荷されるようになりました。
農家たちの暮らしを大いに支えるきっかけをつくった庄蔵は、
「いも切干じいさん」と呼ばれ語り継がれています。
何でも、戦時中の食糧難を乗り切れたのも、サツマイモの恩恵が
大きかったようです。