「いも切干じいさん」

いもじいさんが薩摩藩の船を救ってから、およそ60年後、

今度は白羽の栗林庄蔵という人物が、さつま芋を窯でゆでて、

うすく切り、セイロに並べて干す❝煮切り干し❞を考案。

「サツマイモに熱を加えて干すと、より甘くなってウマイ!」

この考えが、今の❝いも切干❞の原型になっています。

その後は、この地方で冬季に吹く西風「遠州のからっ風」が

いも切干作りに適していることもあり、冬の保存食や子供の

おやつとして北海道や東北地方にも出荷されるようになりました。

農家たちの暮らしを大いに支えるきっかけをつくった庄蔵は、

「いも切干じいさん」と呼ばれ語り継がれています。

何でも、戦時中の食糧難を乗り切れたのも、サツマイモの恩恵が

大きかったようです。
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つぼ焼き芋と蜂蜜バター ¥250