木材に関しての基礎知識/銘木と呼ばれる木の話/黒檀(コクタン)

黒檀(コクタン)

カキノキ科の乗用大高木でインドが原産です。

他にもスリランカなどの南アジアからアフリカに広く分布しており
約400種存在すると言われているその総称をいいます。

芯材は黒色で堅く光沢があり、唐木の一種として
家具・装飾材・細工物、弦楽器などにします。

ピアノの黒い鍵盤にも使用されており、その中でも
セイロン・エボニーは代表的な銘木と言われています。

また黒色の度合いによって、
「本黒檀」(全体が漆喰で光沢がある)
「稿黒檀」(黒色と灰色、帯褐色が稿模様)
「青黒檀」(黒色でやや青緑色を帯びている)
「斑入黒檀」(黒色黄褐色が斑模様)
に分類されます。

樹高25m、幹の直径1m以上になるが、生育がきわめて遅いのが特徴で、
直径が20㎝程になるのに200年はかかると言われています。

黒檀に似て、黒色の「新黒檀」という床柱がありますが、
これは南洋材を黒く着色している床柱で、黒檀は全く使用されていません。

黒色が濃く木目が見えない位に黒い材で貼り物がほとんどです。

こういった銘木は無垢材では、希少のために貼り物が主流となっています。

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