木材に関しての基礎知識/銘木と呼ばれる木の話/槐(エンジュ)/一位(イチイ)

木育広場のボールの種類

槐(エンジュ)

マメ科イヌエンジュ属の落葉広葉樹で、原産地は中国産が多く(現在は伐採禁止)
国産材では北海道材がほとんどです。

伐採させた時点では、床柱に使われる(有)な色ではありません。

茶系統の色なのですが、自太の部分は「石灰水」に漬け、
赤太部分は塗装された独特の色合いになります。

またエンジュは「延寿」と表記されることもあり、縁起の良い木とされています。

日本でも「木」に「鬼」と書くように家の玄関や門や床柱に使うと
侵入しようとする鬼(災いごと)を防げたり、
魔除けの木とされており、『槐』と言う名前がついたとされています。


一位(イチイ)

イチイ科イチイ属の植物で日本及び中国東北部、シベリア東部を原産とする常陽針葉樹です。

名前の由来は、昔の1万円札で聖徳太子が持っていた笏(しゃく)にその由来があります。

宮中に献上したところ仁徳天皇がたいそう喜ばれ、その褒賞として
この木に『正一位』という最高の爵位を授けられました。

そこから、この木のことを【一位】と呼ぶようになったと言われています。

昔は狂いが少なく軽軟で安全性が高く加工も容易な【イチイ】が、鉛筆の芯木使われていました。

イチイもエンジュに煮炊きですが、白太は漂白されているわけではありません。