家づくり「十分講座」種類が違えば、個性も違う
種類が違えば、個性も違う
「適材適所で個性を発揮」
木は、種類によっても性質が違います。
それぞれの持ち味を活かして使い分けると、長持ちするだけでなく住空間を快適に保ってくれるのです。
【住まいに使う主な木】
《杉》
古くから日本人に身近な素材。
加工しやすいやわらかな木肌と素直な木目、曲げに対する強さを持つ。
(柱、梁、床・壁・天井、建具材など)
《ヒバ》
殺菌性のあるヒノキチオールの含有率が高く、シロアリや腐朽菌に強く、耐水性、強度も高い。
(土台・柱、軒回り、浴室、濡縁、ベランダなど)
《赤松》
少し赤身のある木肌が美しい。
堅くて強度もあり、最近ではフローリング材として商品化されている。
(梁、床・壁・天井など)
《ケヤキ》
木目が美しく、堅くて強度もある。
耐水性・耐朽性に富み、「広葉樹の王様」とも呼ばれている。
(大黒柱、上り框(かまち)、床の間などの化粧用造作材)
《桐》
断熱効果、調湿作用が高く、虫がつきにくい。
軽い、やわらかい、燃えにくいといった特性を持っている。
(収納・押入、床・壁・天井など)
※建築に使われるさまざまな木材は、環境に応じて乾燥収縮します。
収縮が激しければ、狂いや反りが生じるため、木材はしっかり乾燥させることが重要です。
◎自社開発の木材乾燥機(特許取得)で、狂いや反り、割れなどが極めて少ない、高品質な乾燥無垢材を使用しています。
♦弊社の木材乾燥基準
構造材/15%以下、内装材/5~8%(乾燥直後の測定値)
家づくり用語集
木遣い(きづかい)
木造住宅には様々な種類の木が使われています。
これらは適材適所となるように木の性質を考慮して加工、施工されているのです。
このように木を正しく使うことを「木遣い」と言います。
夢ハウスでは、ヒバ、杉、ヒノキ、桐、松を主に使用しております。
桧
(ひのき)
耐久性に優れるとともに、白アリなどの虫が嫌う成分(ヒノキチオール)を含んでいるため、土台や柱に用います。
檜風呂なども、その耐久性を活かした使い方です。
美しくて艶のある木肌、独特の香りも特徴の一つです。
ヒバ
(ひば)ヒバの大きな特徴は、虫や木材の腐朽菌に強いこと。
ヒノキチオールの含有量が多く、特に白アリに対する強さはナンバー1です(残念ながら国産のヒノキにはほとんど含まれていません。)。
腐りにくいうえに耐水性があって湿気にも強いため、土台や柱等に用います。
また、ヒバには特有の強い香りがあります。
弊社は土台に”樹齢1000年クラスの北米産ヒバの無垢材”を使用しています。
寒い地域で育ったヒバは年輪が詰んでおり(1cmに30以上の年輪)硬いので、強度を要求される土台には最も適しているといえます。
杉
(すぎ)
スギという名は「直ぐ(直ぐなる)」から付けれたと言われるように、杉材の繊維は縦方向。
したがって、柱に向いています。
また、耐久性があり、粘り強いのも特徴。しっかり乾燥させると、シロアリにも強い樹種です。
松
(まつ)
松の中でもベイマツは曲げに対する強度が強く、梁等の横架材に最適です。
素直な木肌で、柔らかい赤松はフローリングに向いています。
松はヤニを多く含むので、材に加工する前に充分なヤニ抜きが必要です。
梁
(はり)
建物の外周以外で、上部の荷重を下に伝えるための横架材
根太
(ねだ)
床を作るための下地材