さかなくんトークショー行ってきました

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3月17日 静岡市民会館でさかなクンのトークショーに初めて行ってきました

今回は、静岡に来てくれたので駿河湾にいる魚の話をしてくれました。

カツオ・マグロ・サンマ・マイワシ・ハゼ・マアジ・マダイ・ウナギ・シラス・サクラエビ・

手長エビ・マダイ・キンメダイ・メンダコ・イカ・

アンコウやジンベイザメもいるそうで駿河湾の海にはたくさんの種類の魚がいます。


キンメダイのように皮が赤い魚や鮭、鯉、イクラなどは、

海老や蟹を食べていて海老や蟹の中に「アスタキサンチン」という赤い色素が含まれています。

海老や蟹の中に含まれているアスタキサンチンはもともと植物プランクトンが生成した物を食べた結果、

動物の体内に取り入れられて海老や蟹のアスタキサンチンは生きている時はタンパク質と結合しているため

くすんだ色をしているけれど加熱するとタンパク質とアスタキチサンチンが分離して本来の鮮やかな

赤色が現れます。アスタキサンチンは加熱すると鮮やかな赤色になるのが特徴で

マグロなどの赤身は加熱すると赤くならないのでアスタキサンチンが含まれていないとお話していました。


海に潜ったときは魚やエビや蟹などの死骸がなく、海がいつも綺麗なのは

海老や蟹を魚が食べることで海が綺麗になっているそうです。プランクトンを海老や蟹が食べて

その海老や蟹を魚が食べて魚を人間が食べるというように陸上、水中にかかわらず、

生物はほかの生物を食べたりたべられたりする関係でつながっていることがわかります。

さかなクンが子供から「さかなクンは魚が大好きなのにどうして食べるの?」と

聞かれたとき、さかなクンは「人は他の生物を食べないと生きていけません。

僕もお魚を食べます。食べられるところは全部食べます。残しません。

食べる時は感謝し「いただきます」と言います。みんなもいただきます、と言おうね」

と答えました。この言葉からさかなクンの人柄が表されています。とても尊敬します。


海の中は弱肉強食の世界なので自分の前におかずとして出された魚は

弱肉強食の世界を生き抜いてきた魚なので食べるときはいつも奇跡的な事だと思って食べているようです。



 あさりは2本の角のように出ている部分の1つは、汚い海の水を吸って貝の中を 

一周通って綺麗な海の水に変えて海水を出しているそうです。潮干狩りも人間が砂を掘ることで新しい空気が入り

あさりの成長に良くて大きくなったあさりを人間が採ってまだ小さいあさりは、採らずに海に返すので成長できるという

しくみに自然となっているようです。


桜鯛という魚は生まれてきたときはメスで成長に従いオスに変わるという事も知りました。

桜鯛は子孫をより多く残すためにオスからメス変わるようです。



御前崎の海にはイカもいます。イカは、ホタテやアサリ、タニシの仲間で貝の仲間らしいです。

カイの中にある透明の長いプラスティックのようなものが貝のなごりだそうです。



魚や貝、海の中にいる生物は自分たちが住んでいる海を綺麗にしようとするけれど

生活排水や人が出すゴミで川や魚が汚され、お魚たちの住む環境が脅かされている現状もあるようです。

海の汚れの60%~70%は生活排水だと言ってました。背びれが大きくてきれいなミズウオは

胃の中を見てみると、ポリエチレン製の袋などのゴミがよく入っているようです。

私たちが今すぐ気をつけられることはお風呂のお湯を捨てる時には、

冷めてから捨てるようにしてほしいと話していました。お湯を捨てることで川や海に

そのまま流れるので川の水温が上がってしまい産卵の時に水温の影響を大きく受けてしまうようです。



さかなクンの講演は情報量がすごく多くて1時間半みっちり

聞けて驚くことがまだまだたくさんありました。魚の情報量が

すごく多くて驚いたけれど、1時間半も子供たちがさかなクンの話に

飽きずに集中して聞いている姿もすごいなぁ、と感じます。

子供の集中力が40分が限界と聞いていたのでさかなクンのトーク力や人を惹きつける力は

大人も子供もさかなクンワールドに惹きこまれていました。魚に興味がない人でも楽しめると思います

好きなことを続けていて感情を身体全体で表すことを今でも出来るさかなクンは

すごいな、と私は思います。さかなクンも「好きなことを追い続けるのは素晴らしいです。

ひょっとしたら将来の道にはつながらないかもしれません。

途中でスーッと気持ちが冷めてしまうこともあるかもしれないし、まったく別の道を歩むことになるかもしれません。

それでいいと思います。夢中になってひとつのことに打ちこんだという経験は、けっしてムダになりません。」

と言っていました。さかなクンが言うと説得力がありますね。




さかなクンの言葉のなかに「中一のとき、吹奏楽部で一緒だった友人に、誰も口をきかなくなったときがありました。

威張っていた先輩が3年になったとたん、無視されてたこともありました。突然のことで、わけがわかりませんでした。

 でも、さかなの世界と似ていました。たとえばメジナは海の中で仲良く群れて泳いでいます。

狭い水槽に一緒に入れたら、1匹を仲間はずれにして攻撃し始めたのです。

怪我して可哀想で、その魚を別の水槽に入れました。

すると、残ったメジナは別の1匹をいじめ始めました。助け出しても、また次のいじめられっ子が出てきます。

いじめっ子を水槽から出しても新たないじめっ子があらわれます。
 
広い海の中ならこんなことはないのに、小さな世界に閉じこめると、なぜかいじめが始まるのです。

同じ場所にすみ、同じエサを食べる、同じ種類同士です。

 中学時代のいじめも、小さな部活動でおきました。僕は、いじめる子たちに

「なんで?」ときけませんでした。でも、仲間はずれにされた子と、よく魚釣りに行きました。

学校から離れて、海岸で一緒に糸をたれているだけで、その子は ほっとした表情になっていました。

話を聞いてあげたり、励ましたりできなかったけど、誰かが隣にいるだけで安心できたのかもしれません。

 ぼくは、変わりものですが、大自然のなか、さかなに夢中になっていたら嫌なことも忘れます。

大切な友達ができる時期、小さなカゴの中で誰かをいじめたり、悩んだりしても楽しい思い出は残りません。

外には楽しいことがたくさんあるのにもったいないですよ。広い空の下、広い海へ出てみましょう」

という言葉です。誰かを責めるわけでもなくさかなクンらしい温かい言葉で好きです。

この言葉で支えられてこの言葉を聞いた事がきっかけでさかなクンを好きになりました。

尊敬するさかなくんが魚のことが好きなので自分が思っている以上に魚のことで驚くことが

たくさんあるのかもしれないと思い講演会に行きました



さかなクンの被っている帽子の魚の名前は「ハコフグ」という魚で種類は、夏用、冬用、教壇用、

クロマキー用、水中用と5種類あり、水木しげるさんのお別れ会の時には、弔問仕様の黒いハコフグの

帽子を被って参加したようで場面で使い分けているそうですね。

帽子の魚の名前はハコフグという魚で「小さいとき魚屋さんでハコフグが泳いでいて

水層の中で大きいタイやブリに当たっても当たっても一生懸命に泳ぐ姿を見て

自分もハコフグちゃんを乗っければいつでも元気にギョんばれるぞ、と思って」と

帽子に込めた思いも語っていました。

被っているハコフグの帽子が青と黄色で分かれているのはハコフグのオスは

恋をすると身体が青と黄色に半分に色が分れてメスに自分の存在をアピールをする時が

ハコフグのオスが1番輝いている時らしく自分もハコフグちゃんのように輝いて

みんなに伝える事が出来たらいいな、という思いもあるようです。

さかなクンの魚にたいする愛情と さかなクンのすごさを改めて実感しました。

さかなクンに実際に会ってたくさん元気をもらえたので明日からまた頑張れそうです