加圧注入土台との対比

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・米ヒバ土台
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・加圧注入土台


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・集成材
【加圧注入土台】
これは大手ハウスメーカーさんや、多くの工務店さんでも使われる土台です。
表面が緑色をしてます。断面は表面に傷をたくさん付けて、表面から薬品を浸透させています。
この土台は加圧注入土台と呼ばれてる木材です。表面から浸透させてあるのは防腐剤なんです。
なぜ防腐剤を付けてあるのか?簡単に言うと腐りやすいからです。

よく使われている樹種は、唐松(カラマツ)米栂(ベイツガ)という木材です。
カラマツ、ベイツガはまた乾燥が大変に難しい樹種でもあります。・
木材屋さんから仕入れたものは2週間で割れ、亀裂が入ってしまいました。
夢ハウスでもカラマツ、ベイツガの乾燥に取り組んだことがありますが、
乾燥機に入れて2日間で大きく回転して曲がってしまうようです。
もともと回転しながら成長する樹種ですから、乾燥するとその木の人生が
逆転するのです。ですから、カラマツ、ベイツガは乾燥が不十分な状態で
漬け込み、圧力を加えて染み込ませていきます。
もともと乾燥が不十分ですから、すぐに割れが入っていきます。

夢ハウスでは、この加圧注入土台と米ヒバの土台、それと集成材の土台で
食害実験を行いました。最も食われていたのは集成材の土台で、
接着剤の周辺部から内部を食い荒らされていました。次が加圧注入土台で、
表面は食われていないのですが、割れた部分から内部が食い荒らされていたんです。
実は米ヒバも食われていました。表面は虫が這ったような食べ後がありましたが、
内部へは進行していませんでした。

また、薬品が圧力によって注入できる木材は堅いと思いますか、やわらかいと思いますか?
答えは、やわらかい木材です。
では、土台には堅い材料が良いですか。やわらかい材料がよいですか。
誰も土台にはやわらかい材料が良いとは答えないと思います。