6月ディグニティセラピー~尊厳を守る援助~

まり

めぐみ在宅クリニックの131回目のめぐみ在宅地域緩和ケア
研究会に参加させていただきました。今回のテーマは
「ディグニティセラピ」~尊厳を守る援助~でした。  

ディグニティセラピーについて

・人生の最終段階にある患者のスピリチュアルケアの
一つとして患者の尊厳を維持することを目的とする精神療法的
アプローチの一つ

・カナダのマニトバ大学精神科教授チョチノフ博士によって
2005年に考案され、人生の最終段階にある患者がこれまでの
人生を振り返り、自分にとってもっとも大切なことを明らかに
したり、周りの人々に一番覚えていておいて欲しいものについ
て話しをする機会を提供するもの

・ディグニティセラピーは構造化されており、緩和ケアに長年
従事した医師や心理士でなくとも理論と方法を身につければ
実践しやすく短期的で有効介入方法とお話がありました。

それでも、患者さんと話を聞くセラピストとの信頼関係ができ
なければ、お話を聞くことも難しくなります。
人生の最終段階の時間の中で、その方が自分の人生を肯定
できるような導きは、残された時間を穏やかに過ごす重要な
ファクターだと思われます。

私は、小澤先生の患者さんのNanaさんという方が書かれた
詩がディグニティセラピーでした。Nanaさんの詩に
救われました。「ここにいても良い」「生きてても良い」と
詩を通してNanaさんから言ってもらっているようでした。

Nanaさんは、7つの作品を書かれました。そのなかに「夢」と
「心に咲いた花」という作品があります。この2つの作品は、
Nanaさんらしさを感じる大好きな作品です。
私もNanaさんのように“私らしく”生きようと思いました。