天然木の特性について

天然木の特性について

桐に含まれる「タンニン」について

調湿効果を促す


間取りコラム

桐材は製作直後だと白い色をしていますが、年数を重ねるにつれ薄いグレーや茶色に変色してきます。
また、部分的に淡い紫色になるところもあります。
これは桐に含まれる「タンニン」という物質で、このタンニンが桐の防腐効果を促しています。
また、桐には防虫効果を促す「パウロニン」「セサミン」という成分も含まれています。
一般的にタンスなどに使われている桐材は、薬剤による漂白処理がされているため
このタンニンという成分をなくしていますが、私たちの桐材は薬剤で漂白処理をせずお湯で
ゆっくりと余計なシブが出ないように処理を施していますので、タンニンが桐の中に残っています。
ですから、一般の桐材より防腐効果が上がりますが、変色も起こりやすくなってしまいます。
あらかじめ透湿性のオリジナルワックスが塗布されていますので、桐の性質は活かしつつ変色も遅らせています。
変色が起こりやすいのは引き出し内部等で使用する無塗装材ですが、より高い防湿・防腐・防虫効果が期待できます。



天然木の色味と節

経年とともに、なじみ、暖かみを増す


天然木は自然のもの。例え同じ山で育っても色味は全然違うこともあります。

赤松の幅はぎ材にしても、隣り合う二枚が一方は赤っぽく、もう一方が黄色っぽく見えることもあります。

ダイニングテーブルや座卓についても、色味の違いは必ず出てきます。

しかし、そこが自然素材の良さであり、天然の木材ならではの木目や質感を味わうことができます。何年か経過すると経年変化により、色味の違いがわかりにくなります。

木はやがて良い飴色となり、より暖かみを増し、愛着も湧いてきます


間取りコラム


黒いシミ
シミも木の個性


間取りコラム

赤松の家具を長年使用している場合、青黒く浮き出てくるシミを見かけることがあります。
これは私たちが通常「アオ」と呼んでいるもので、もともと木に含まれていた水分によってできたシミになります。
私たちは特許を取得した自社開発木材乾燥機によって、水分を極限にまで抜き出し製品化していますので、
製作後にこのシミが出てくることはあまりありませんが、使用環境によっては多少発生する場合があります。
また、年数が経つと周りの木の色も飴色に変色してきますので、シミも目立たなくなります。
商品の機能・性能として全く支障のないものですので、これも天然素材の個性としてご理解ください。


天然木の取り扱いについて


拭き取りについて

お手入れはゴミやホコリを取り除いてから、乾いた雑巾やタオル、科学雑巾などで拭いてください。

通常はぬれ雑巾は使わず、汚れのひどいところのみ固く絞った雑巾を使用してください。

※科学雑巾を直接床家具の上に長時間放置すると木材が変色する恐れがあります。


水と高熱は天然木の敵

木材を濡れたままにしておくと、ひび割れやシミ、変色の原因となります。濡れてしまった場合はなるべく早く拭き取ってください。

また、暖房・ヒーターなどの温風は、ひび割れや退色の原因になりますので直接温風が当たらないようにしましょう。


こぼれた液体はすぐに拭き取る

家具に薬品類をこぼさないようにご注意ください。

アルカリ性の洗剤や灯油、シミになりやすいコーヒーや醤油などの液体に注意してください。

こぼれた場合はすぐに拭き取ってください。