檜(ヒノキ科ヒノキ属の常緑針葉樹)
ヒノキは日本と台湾にのみ分布します。
日本では福島県以南から、九州までの広い地域に分布しています。
日本では木曽に樹齢450年の檜が生息しているのが最高ですが、台湾では2000年の檜が生息しています。
日本書紀に「スギとクスノキは船に、檜は宮殿に、コウヤマキは棺にせよ」と記されれあることで
檜は建築材として日本古来より最良の木材として使われて来ました。
植林する場合にはスギを谷側に、ヒノキを尾根側に植えるのが通例でこれは檜が典型的な
陰樹の特性を持ち幼樹は日当たりを嫌う性質によります。
スギの樹皮と似ており比較するとヒノキの樹皮は赤褐色で巾が広い特徴があります。
縦に裂け薄く剥がれ「檜皮葺(ひわだぶき)」と呼んで屋根葺き材に使用したりします。
小枝は広く分枝し、やや水平に並びます。
葉は鱗片状で、葉の裏側にはY字状に気孔溝(白い筋で見える部分)が見えるものがヒノキです。
断面はきれいな淡褐色で年輪がはっきりしており材にして乾燥すると芯材、
辺材の差がなく全体が白みを帯びて美しい仕上がりになります。
香り(フィットンチッド)は、テルペイノド、カジノールなど、動物にはリラックス効果があります。
日本産のヒノキには「ヒノキチオール」は含まれておらず日本ではヒバから得るのが一般的です。