5月 皐月 玉緑茶・釜伸び茶・釜炒り玉緑茶

玉緑茶・釜伸び茶・釜炒り玉緑茶

・玉緑茶(たまりょくちゃ)
 嬉野茶などに代表されるお茶で、主に九州北・中部でつくられます。ぐりっと丸まった茶葉の形が特徴的なお茶です。

・釜伸び茶(かまのびちゃ)
 生葉を蒸さずに高温の釜で炒り、茶葉を細撚りに整えつくられるお茶です。

・釜炒り玉緑茶(かまいりたまりょくちゃ)
 生葉を蒸さずに高温の釜で炒り、丸い形状に仕上がったお茶のことです。




玉緑茶(たまりょくちゃ)

佐賀県の嬉野茶などに代表される日本茶の種類で、主に九州の北部や中部で作られているお茶です。

渋みが少ないまろやかな味で、ぐりっと丸まった形状の茶葉が特徴です。

煎茶と同様に作りますが、「ムシぐり」「ぐり茶」と呼ばれることもあるその形状は、
水分を除きながら揉みほぐして形成する精揉の工程がなく、回転するドラムに茶葉を入れ
熱風で茶葉を乾燥させるために出来るものです。




釜伸び茶(かまのびちゃ)

茶葉がまっすぐピンと伸びていることから名付けられた緑茶の一種です。

日本茶の主流である生茶葉を蒸す蒸し製手法ではなく、釜で炒る釜炒製の手法で加工されたお茶の種類で、
高温の釜で炒った後は精揉機で茶葉を細くよれた状態に整えて製造します。

実は熟練の技術が必要な手間の掛かった、蒸し茶より歴史のある製法です。

芳ばしい香りが特徴的なお茶なので、口が大きめの急須に注ぐとより香りを楽しむことが出来ます。

お茶本来の旨みが楽しめます。




釜炒り玉緑茶(かまいりたまりょくちゃ)

釜伸び茶と同じく生茶葉を釜で炒って熱処理したお茶の種類です。

高温の釜で炒るだけでなく、玉緑茶と同様に回転するドラムに茶葉を入れて熱風で乾燥させ、
精揉の工程もないのでぐりっと丸まった形状の仕上がりです。

釜で炒ること、ぐりっとした形状から「カマグリ」とも呼ばれています。