世界の良材
赤松(マツ科マツ属の常緑針葉樹)
文字通り樹皮が赤いので「赤松」といい、葉先がやわらかく「雌松」と呼ばれます。
また、良く似た「クロマツ」は葉先が尖っており「雄松」と呼ばれます。
他にも、カラマツは落葉針葉樹で「落葉松」と呼ばれ、ベニマツは日本でいう「五葉松」のことを言います。
シベリアからヨーロッパにかけての広い範囲に分布し、日本のアカマツは
ヨーロッパアカマツに近いと考えられています。
ただし、シベリアアカマツは、はるかに寒冷地に分布の中心があり、
シベリアのタイガの主要樹種(カラマツ・モミ・シラカバ など)となっています。
木肌は柔らかく、美しい木目で内装材に向きますが、多量のヤニを含んでおり内装材に使う事が難しい材料です。
また高温多湿においては、白太部分にアオと呼ばれるシミができやすく、
入荷時期や保管状況にも非常に気を使わなければなりません。