【牧之原市】築70年古民家再生 現場の様子

築70年《古民家再生》天然木リノベーション

新築にしようか?リフォームにしようか?・・・
築70年。先々代から受け継いだこの家を壊して現代の新築を建てるのか?・・・
住み慣れた我が家、和室10帖二間から広縁を通して見る庭、太く黒い梁と白い漆喰壁の落ち着いた空間。
新築かリフォームか、3年間悩みに悩んで、天然木リノベーションとして古民家再生を行うこととなりました。
牧之原市/S様邸古民家再生
リセット住宅
築30~40年以上前の木造建築の構造材は、築年数の間に乾燥が進み強度が増しています。古いからと解体してしまうのはもったいない良い材料である場合が多いのです。
それら構造を生かし、築年数をリセットして新築同様に仕上げる大型リフォームです。
土台・柱・梁・屋根だけの状態に解体して骨組みだけにすることで、断熱、遮熱の施工で省エネ性能が上がり、
構造用合板でのパネル補強もきっちりと施工できましたので耐震性も抜群です。
家づくりで大事なところは完成後は見えなくなります
家は一生に一度の大きな買い物です。絶対に失敗できません。失敗させたくありません。
家は見えなくなるところが一番大切!ぜひこの機会に他社の家造りと比べてください。

1.耐久性
既存では僅か数センチの基礎のみで、地面の湿気を受けて土台は腐り、
シロアリは天井まで上がっていた場所もありました。
今回は基礎を作り直し、床を上げ床下の風通しを改善しました。

2.耐震
土壁を全て落とし建物全体の重量を軽くしてから、外周をぐるっと構造用合板で囲いました。
筋交いに比べて2.5倍の壁の強さで揺れに強い構造です。

3.省エネ
屋根…太陽の赤外線を約96%跳ね返すアルミ遮熱シートを施工。これにより夏場でも屋根裏の温度が上がりません。
   冬場は室内の温度を逃がさないので暖房もよく効くようになります。

断熱…壁には、漁業の冷凍庫に使われるほど強力な保温力のある発泡ウレタンを吹きつけます。
   吹き付けるとわずかな隙間も埋めながらふくらみ、高い断熱効果が期待できます。

窓…全て複層ガラスに取替えました。樹脂サッシで結露が起こりにくく、カビの繁殖も抑制します。

3.耐久
通気工法…湿度の高い日本では通気を浴して湿気を流すことが家を保つポイントです。
     壁の中、屋根の裏も空気が流れるように施工しています。
     


IMG_8988
Before
ご家族の思い出の詰まったお宅をお任せしていただきありがとうございます。
牧之原市/S様邸古民家再生
Before
10帖二間の和室は奥の部屋は和室で残し、手前はフローリングの応接間に生まれ変わります。
牧之原市/S様邸古民家再生
Before
平屋60坪もありますが、昔ながらの間取りで小さい部屋が多いので、使い勝手にお悩みでした。
牧之原市/S様邸古民家再生
解体
こちらは北側です、以前は玄関が北側だったということで、屋根の形だけが以前の面影を残しています。
古民家の土台
解体
建物の南と北で地面の高さにかなり差があるので基礎高を調整して水平を取っていました。北側はわずか数センチの基礎のみでした。
牧之原市/S様邸古民家再生
解体
天井を取ると大きな屋根を支える梁が見えました。70年間でしっかりと乾燥され強度の高まった価値のある無垢材です。
牧之原市/築70年古民家再生
基礎
柱を切って、新しく基礎を作ります。
床高も上がって通気も良くなります。
牧之原市古民家再生
基礎
既存の基礎は外周のみでしたが大屋根が乗っている柱の下にも基礎を追加します。
牧之原市/古民家の玄関を一部増築
基礎
複雑な間取りででこぼこしていた玄関周りは一度解体して新しく作りました。屋根の形も変わります。
牧之原市/古民家の省エネ施工
屋根の遮熱施工
屋根には太陽光を約96%跳ね返す
アルミ遮熱シートを施工。
牧之原市古民家再生
屋根の下地
既存解体時に70年前に使った杉板がキレイなまま残っていたので、今回も杉板を使いました。
牧之原市古民家再生/瓦葺き替え
耐久性のある瓦
和風建築の落ち着いた雰囲気は瓦ならでは。耐久性にも優れています。
牧之原市古民家再生
丸柱
応接間とLDKは建具で仕切るので、開放したときにアクセントとなるよう丸柱を入れました。
牧之原市古民家再生
丸柱
古民家には良く合いますね!
古民家再生/耐震パネル施工
パネル耐震
壁には構造用合板を10cmピッチで打ち付けて強度を高めます。
筋交いに比べて2.5倍の壁の強さです。
古民家再生/吹き付けウレタン断熱
パネルを敷き詰めると、ウレタン断熱の吹き付け作業もやりやすくなります。
古民家再生/大引と鋼製束
大引き
床を支える大引き、それを支える束も新しくなりました。
牧之原市古民家再生/天窓設置
天窓
窓のない廊下になるので天窓を作りました。壁の窓よりも約3倍の採光で陽射しは十分!
古民家再生/杉板の軒天
軒天
軒天には杉板を貼りました。木目が美しく、落ち着いた雰囲気になります。
古民家再生/床断熱
頑丈な床づくり
以前よりも大引きや根太の本数を増やし床の強さを改善しました。壁の強さと同じように床の強さも、耐震面で重要ポイントです。
古民家再生/床断熱
床断熱
床は全面に断熱材を敷き詰めます。
敷き詰めることで温度差をなくし、床下の結露予防になります。
古民家再生/床断熱
今までは断熱材が入ってなかったので、これからは足元の温かさを実感していただけるはずです。
エアコンの効きの良い省エネ住宅です。
古民家再生/発泡ウレタン断熱
硬質発泡ウレタン断熱
外壁は発泡ウレタン断熱を施工しました。冷凍庫に使われるほど高断熱で、湿気を吸わないので断熱効果が下がったり壁の中でカビが生える心配がありません。
古民家再生/発泡ウレタン断熱
ウレタン断熱
吹き付けてから数秒で膨らみながら、わずかな隙間も埋めていきます。60mmの厚さに仕上げて高断熱の省エネ住宅に!
古民家再生/壁内通気
壁内通気工法
ウレタンの上に透湿防水シートを貼って、胴縁を縦に貼って押さえます。
これで壁の中の湿気が下から上に流れるので壁内結露を防止して家の耐久性を高めます。
古民家再生/床の下地
床の下地を貼り終えました
断熱材の上に合板を貼ることで床厚が増して床剛性(床の強さ)が高まります。
古民家再生/床の下地
12mm(構造用合板)
30mm(無垢フローリング)
合計42mmの床の厚み!

このあと鋼鈑製ストーブを設置しますが、床が強いため置く場所に制限がありません。
古民家再生/赤松無垢フローリング
《天然無垢の床》赤松30mm厚
寝室と和室以外は全て赤松の床板です。夏はサラッと、冬は暖かく、特に写真の広縁は日が当たって床暖房のようにポカポカになります!
桐の床板
《天然無垢の床》桐30mm厚
寝室には、無垢の中でも特に調湿効果に優れた桐を施工しました。カラッとしたキレイな空気でぐっすりおやすみしていただけます。無垢ならではの木の香りも癒されますよ。
古民家/天井下地づくり
各部屋の施工も進みます
床と共に、壁や天井、収納も作業を進めます。大壁(柱を出さないつくり)なので古い柱は隠れますが、壁の中でしっかり家を支えています。
古民家/壁内通気工法
壁内通気工法
透湿防水シートと外壁の間にも通気層を取って、湿気が上へと逃げるようになっています。
湿気は住まいの大敵です!
古民家/目地の無い外壁パワーボード
目地の出ない壁《パワーボード》
通常のサイディングは目地をコーキングして完成ですが、コーキングは経年劣化で10年ほどで補修が必要になります。今回は目地の上からさらに塗装をして膜で包み、より耐久性のあるつくりにしました。
古民家/目地の無い外壁
ビスや目地を埋めてから、平らに均して塗装していきます。
目地が隠れると塗り壁のような印象で高級感が増します。
牧之原市古民家リフォーム
天井断熱施工
天井面も断熱材を敷き詰めます。
屋根のアルミ遮熱シートで太陽光の熱は跳ね返していますが、エアコンの冷暖房を逃がさないために隙間なく断熱材を入れます。
牧之原市古民家リフォーム
天井高3800!
断熱材の上にボードを貼って、天井の下地ができました。
天井高は3800です。薪ストーブの暖気を共有するために、梁の間は空けて仕上げます。
牧之原市古民家リフォーム
梁をあらわしにしました
梁に積もった築70年のホコリや汚れを落として塗装が終わりました。
梁の存在感が印象的な天井になります。
古民家リフォーム/屋根裏の書斎
ロフト
壁や天井の中を遮熱、断熱施工をしてから以前と同じ雰囲気に戻しました。
LDKと空間が続いているので開放感があります。
古民家リフォーム/書斎に作り付けの本棚
本棚
ロフトの奥には本棚を作りました。
狭い場所ですが、スペースを有効活用すればたっぷり収納できるようになります。
古民家リフォーム/北側廊下の天窓
北側の天窓
写真は午後3時、天窓から陽射しがたっぷり降り注いています。暗くなりがちな北側を明るくしてくれます。
牧之原市/古民家再生の外壁
外壁塗装
外壁の塗装は和風らしさを感じる玉吹きで仕上げました。

牧之原市/古民家再生の外壁

牧之原市/古民家リフォーム外観の変化
明るい色になったので、さらに家全体が大きく感じます。
以前よりも壁と屋根のコントラストがはっきりしたので締まって見えます。
牧之原市/古民家再生の軒天塗装
杉の木目がよく分かる軒天
軒天に貼っていた杉の板にはココア色を塗装して、木目がはっきり出てるようになりました。軒天は見えないようで、よく目に付く見える場所なのでいいアクセントになりました。
牧之原市/古民家リフォーム無垢の窓枠
細部も天然木仕上げ
フローリング、建具、収納内部は全て天然木仕上げ。さらに窓枠などの細かい部分も天然木で仕上げています。
牧之原市/古民家リフォームキッチン設置
使いやすいシステムキッチン
キッチンはクリナップクリンレディを設置しました。オールステンレスで傷や汚れに強く、たっぷり収納できるシステムキッチンです。
牧之原市/古民家の風の流れ
ステンドグラスが入りました
ロフトの横、LDKの吹き抜け部分にはステンドグラスを入れました。
梁とも良く合い、古きよき時代の雰囲気になっています。
オーダーステンドグラス
お施主様がお知り合いの作家さんにオリジナルでオーダーされました。
複層ガラスの内側にはめたので、断熱効果には影響ありません。
牧之原市/古民家を涼しくリフォーム
軒と広縁が続いているように
外から見れば軒の奥行きが広いように、中から見れば広縁が広いように、目が錯覚しそうに杉板を貼りました。
これから内側も塗装して仕上げます。
牧之原市/古民家リフォームでステンドグラス設置
玄関正面の壁には
吹き抜けにつけたステンドグラスと
お揃いで作った横長のステンドグラス
を玄関正面に設置しました。
牧之原市/古民家リフォーム
≪既存≫
既存の地袋の上につけていた組子障子は、場所を移して再利用しました
牧之原市/昔の障子を再利用
≪After≫
牧之原市/古民家リフォーム
二重にかかった梁
薪ストーブの暖気を共有するために応接間と和室の壁をどうするか悩みましたが、2重の梁の間を空け、他は壁にすることにしました。
牧之原市/古民家リフォーム
照明は壁の上側につけて、下はスペースがあるので絵や書などを飾ることもできます。壁になっていたほうが使い勝手がいいと思います。
牧之原市/古民家リフォーム

牧之原市/古民家リフォーム
天井高3800にクロス施工
元々天井は高かったのですが、さらに梁を出したので、一般住宅ではなかなか無い開放感があります。
牧之原市古民家リフォーム梁を出した天井のクロス施工
白いクロスを貼りました。
壁はこのあと漆喰を施工していきます。
古民家再生/屋根Before
≪外観Before≫
玄関は作り直して、屋根のある形になりました。
牧之原市/古民家リフォーム
玄関ポーチはタイルで3段作り、庇をつけます。他の軒天と同じように、庇も杉板を貼りました。
牧之原市/古民家リフォーム
玄関とホールだけで8帖もあります!
中に入るとステンドグラスが正面にあって、とても素敵ですよ。
皆様、ぜひ見学会にお越しください。
古民家再生/漆喰
漆喰
壁は全て漆喰を塗りました。
昔から塗り壁といえば漆喰ですね!
建材としてずっと使われてきたものは安心して使用できます。
古民家再生/漆喰
漆喰の特徴は
・湿度調整に優れている
・消臭力がある
・主成分の消石灰が強アルカリ性のため殺菌効果が高くカビが生えない
・不燃性(燃えない)
古民家再生/漆喰
真っ白な壁がなんとも清潔です。
こげ茶の梁もよく映えます。

ーーーーーーーーーー
完成見学会 9月1日(土)、2日(日) 10:00-16:00

詳細は新着情報をご覧ください


ご家族、お友達とご一緒にお気軽にお越しください。
お問い合わせ 0120-62-1233