木材に関しての基礎知識/乾燥方法/蒸気式特徴

特徴
熱源を蒸気とする乾燥方法で、乾球温度、湿球温度、風速を制御します。

乾球温度はボイラから発生した蒸気を乾燥装置内のヒーターで確保し、
乾球温度は蒸気の噴射と吸排気により調節します。

室内に設置された送風機により装置内の温湿度を均一に保ち仕上がり含水率の均一化を図ります。

蒸気式乾燥機は主に使用する温度域で中温タイプと高温タイプに分類されます。

中温タイプの乾球温度は40~90℃が一般的で、材色を重視した内装材や背割りをしたヒノキ、
スギ正角の乾燥に用いられ、このほか多くの樹種や材種に幅広く適用できます。

高温タイプは乾球温度を100℃以上に高め、短時間で乾燥するように用いられます。

また近年では、針葉樹芯持ち無背割正角の乾燥に用いられ、このほか多くの樹種や材種に幅広く適用できます。

高温タイプは乾球温度を100℃以上に高め、短時間で乾燥しようとする時に用いられます。

また近年では、針葉樹芯持ち無背割り生角の乾燥において、材面割れの発生を少なくするため、
高温セット処理後に高温乾燥するものなどのスケジュールが使われています。

ただし、これらの方法では水分傾斜が発生しないため、ある程度の養成期間が必要となります。


木材の含水率