木材に関しての基礎知識/無垢材選びのポイントは含水率

十分な乾燥基準は「室内平衡含水率」

JAS では20%程度であれば、その後変形が少ないとされていますが、
これは室内平衡含水率といい、外気で落ち着いた状態でいられる
含水率であり冬場の暖房環境では、また変形を起こす恐れがあります。

そのためにも、20%でとどめるのではなく、室内平衡含水率という、
冬場の暖房環境に適合するレベルの15%以下の含水率まで
乾燥させることが、非常に重要になってきます。


間取りコラム

一般的には…

乾燥基準が厳しいとロス率も増えてしまい、製材工場の無い工場や価格優先の
無垢材では、しっかりとした(15%以下の)木材乾燥は不可欠です。

また生産性を追求する工事では、手間がかかりすぎるので厳しい基準でも、
20%程で乾燥を停めてしまいます。

中には、まだGR材やAD材をそのまま骨組に使用する例も…


      

15%を実現するには!!

130℃程まで温度を上げ、高温で乾燥することにより、内部乾燥まで
しっかりと熱を伝え、内部の水分までキッチリと抜くことが大切です。

乾燥を進めるには、ねじれ・狂い・収縮はどうしても起こります。

そのまま、ねじれや反った材料を加工し、使うわけにはいきません。

そのため、削る部分を予め加味して、大きく製材(オーバ-サイズ)
することも重要なポイントです。