木材に関しての基礎知識/構造芯と非構造芯・薄貼と厚貼

本来、床柱には荷重をかけず、構造柱として見ない方が綺麗とされています。
(材によっては、強度が保てないものも存在するため)

ですが、そういった判断は設計者にゆだねられており、明確な基準はありません。

例えば、杉の無垢材の床柱(無節材や磨き丸太)であれば通常の柱として使うこともあり、
荷重をかけても問題はないと思われます。

しかし、多くの床柱は非常に希少価値の高い物が多く、最近では表面を単板貼りしたものが多く存在します。

そういった材の中には、芯材も木っ端を張り合せた物が存在し、構造強度に疑問のある物も存在します。

こういった材を『非常造芯』と呼び、荷重をかけないように設計することが大切です。

また貼物であっても、芯材が通常の集成柱のようにラミナを貼り合わせた物や、
本来の無垢の1本物を『構造芯』と呼びます。

また、こういった単板貼りの床柱にも『厚貼』と『薄貼』が存在し、一般的に
厚貼というのは貼ってある単板の厚さが3㎜程度ということを意味します。

薄貼は0.3~0.5㎜位の薄い単板を貼った床柱ということになります。
こういった仕様によっても、床柱の値段は大きく変わることもあります。

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