木材の断熱性

木の繊維組織は中空パイプのようになっており、その中には身近な物質の中では最も熱を伝えにくい空気が含まれています。

そのため木は断熱性に優れ、断熱材にも匹敵するほどの性能をそなえています。

木、コンクリート、鉄の熱伝導率を比べると、『木材0.12~0.2・コンクリート1.6・鋼材53』と、大きく違いがあり、木はコンクリートの約12分の1、鉄の約450分の1しかありません。

熱伝導率が小さいほど断熱性(熱を伝えにくい性質)に優れているので、木は優れた断熱材であるといえます。

鍋やフライパンの取っ手が木製になっているものがありますが、あれもこの特性を利用して、鉄のまま火にかかった状態では素手で持つことができないものを持てるようにしているのです。


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