木材の比重

木材を乾燥させた時の重さと、同じ体積の水の重さを比べた値です。

『水1m3 =1000kg=1t に対し 1m3 の木材の重さ』という考え方です。

2種類の物質の比重を比較すると、その物質が浮くのか沈むのかを判断することができます。

例えば、水の比重「1」より比重が小さい物質は水に浮くという事も言えます。

実際、鉄の比重7.87は1より大きいため水に沈みます。

比重にも、気乾比重と全乾比重があり、気乾比重はある程度の乾燥状態に放置した時(含水率15%程度)の比重をいいます。

全乾比重とは、木材がもっとも軽い状態(含水率0%)となった状態の比重です。

木材の硬さや強度を表す基準の一つで、数値が大きいほど重く、小さいほど軽いといえます。


木材の比重計算

■比重=(質量g/体積cm3 )となります。

例えば水の比重は
1000(1㎏)/1000cm3 (1m3 )=1.0 になります。

例えば木材0.0432m3(柱1本程度)が16.42kgであったりすると
16420g/43200cm3 =0.38になります。
この関係を使い木材の重量を計算することも可能です。

杉柱120×120×3000㎜ 比重0.38
0.12m×0.12m×3m=0.0432m3 比重=0.38
0.432×0.38=0.016416t=16.42kg/本
と計算することが可能です。

木材に関しての基礎知識