牧之原市/新築「木のひらや」/和室

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新築「木のひらや」8畳間の和室

既存の和室で使用していた柿の床柱を使います。
この柿の床柱はとても思い入れがあり、お施主様のお父様とお母様が
新築の時に何処かに使って欲しいと希望されました。
70年の柿の床柱ですので、状態の良い所を床の間の框にします。

柿の柱は、黒くて、とても硬い材料です。
和室の床畳から床の間の框として使うことで段差ができ、
黒と柿渋のもようで部屋全体がしまります。

築70年終戦後に建てた既存の和室は3度の増改築で天井も低く、採光が入りにくい建物でした。
床の間の框としてまた新たな息を吹き返します。
お母様がたしなまれているお茶や、床にお花を飾ったりするたびに思い出も甦り、
また新たに、友人を呼んだり、くつろいだりして歴史を刻んでいきます。