【菊川市】築26年脇屋リセット住宅
築26年の脇屋を親子四人で快適に暮らせるようにリセット住宅でのリフォームをご依頼いただきました。
今までの間取りは細かく区切られていたので、家族でゆったり集まれる22帖のＬＤＫに間取り変更。
天然木をふんだんに使い、お子様がのびのび成長できる住まいに生まれ変わります。
【菊川市】築26年脇屋リセット住宅 現場の様子
完成予想図 Before After
玄関ホール／Before
3年前の引越し時に玄関と水廻りはリフォームされていたのでキレイで広いのですが、収納がありません。
玄関ホール／After
2階にしかトイレがなかったので1階にも設置。玄関収納も付けます。。
LDK／Before
土間部分が7帖ほどありました。ここを室内に取り込みます。
LDK／After
キッチン、リビング、土間を繋げて22帖の広いLDKに生まれ変わります！
洗面脱衣所／Before
洗濯機を置いたら、着替えるスペースは半畳ほどしかありません。写真右側の影になっている部分は細長く、使いようのない隙間です。
洗面脱衣所／After
お子様と一緒に、ゆったり着替えられる洗面脱衣所になります。物干し場へ続く勝手口もあり、家事動線も改善！
寝室／Before
部屋を仕切る垂れ壁が視覚的に重たい印象です。2部屋で床の材質が違うのも部屋を分断する一因のひとつです。
寝室／After
少しの間取り変更で、12帖の寝室に！窓側はオープンな収納スペースとなります。寝室は桐の床を貼り、調湿・消臭効果で気持ちの良い快眠空間に生まれかわります。
リセット① スケルトンに解体
Before
家族4人で暮らすには十分な広さの脇屋です。
手前の3枚引き戸の部分は土間ですが、ここも室内に取り込みます。
土台、柱、梁、屋根だけの状態に解体していきます。
リセット住宅は、一旦骨組みだけに解体してから、新築同様に作り上げていくリフォームです。
ここまで解体すると構造材の様子がよくわかりますので、痛んだ柱などがあれば交換します。
大事な柱がどれか一目瞭然なので間取り変更もしやすくなり、
断熱などの住まいの性能も新築同様に施工できます。
既存のものを活かしつつ基礎造り
26年前の比較的新しい建物なので構造や基礎もキレイ
な状態でした。既存は床を支える束の部分だけコンク
リートで作ってあったので、湿気が上がらないように
周りにもコンクリートを流しました。
筋交いに比べて2.5倍の壁の強さ
「パネル耐震」
壁には全面に構造用合板を隙間なく貼り、10cmピッチで柱に打ち付けて、面と面の接地面で揺れに耐える耐震補強となっています。一般的な筋交い工法に比べて2.5倍の壁倍率（壁の強さ）になります！
スケルトン解体 →
壁と窓の設置 →
間取りに合わせて柱や壁を移動して、部屋の大きさがでました。
L型のLDKになります。
完成予想図
スケルトン解体 →
壁と窓の設置 →
キッチン側です。正面の横長の窓は家電収納の棚の上に出ます。
完成予想図
床断熱
下地（根太）間に断熱材を隙間なく充填します。使用するのはミラネクストラムダという断熱材で、熱伝導率0.022w/m.kという高断熱！住宅金融支援機構の断熱材区分の最高断熱性能レベルであるＦランクになります。
発泡ウレタン断熱
壁の断熱には吹きつけ発泡ウレタンを施工しました。冷凍庫に使われるほど高断熱で、湿気を吸わないので、断熱効果が下がったり壁の中でカビが生える心配がありません。60mmの厚さに仕上げて高断熱の省エネ住宅に！
遮熱防水シート
吹きつけたウレタンの上には遮熱防水シートを施工します。家全体を遮熱シートと断熱材でぐるりと包み、サッシは複層断熱窓を付けてあるので、省エネ性能バッチリ！3年ほどこの脇屋に住まわれていたので、性能の変化を十分感じていただけると思います。
赤松30ｍｍ厚の無垢フローリング
30mmもの厚みがありますから、無垢材の調湿作用やフィトンチッドなどの癒し成分もたっぷり！
ナチュラルな木目となめらかな肌触り、家族の歴史と共に経年変化で飴色になっていく木材です。
真っ白な外壁 ガルバリウム
フラットな印象で人気のガルバリウムを施工しました。
飽きのこない白は膨張色なので建物が大きく見えます。
ガルバリウムの利点
1.サビに強い
2.耐久性が高い
3.軽いので耐震性に優れている
4.日射熱反射率が高く、特に夏季には表面温度・屋内温度を抑制
外壁下地
外壁施工後
Before
間取り変更後
階段を架け替えて、子供部屋前に階段がつきました。
Before
間取り変更後
階段の位置が変わって、2Ｆホールが広くなり、風通しも良くなります。
2Ｆ床の防音施工
寝室は桐、それ以外の部屋は赤松の無垢フリーリングを敷きます。1Ｆに音が響かないようにカーペットを挟み込んで施工します。
天井下地
天井高2400mmになるように天井下地を組んでいきます。1Ｆ天井～2Ｆ床面の間には配線を通します。
ボード貼り
天井下地にボードを貼っていきます。
1階天井は断熱材を入れなくていいです。下は１階の床に、上は2階の天井に断熱材を入れて、壁は全面吹付けウレタンで、家全体を断熱材で包んでいます。
2階も天井下地ができました。
２階の天井は全面に断熱材を貼っていきます。
各部屋はもちろん、収納内部、廊下、階段の上、トイレまで隙間なく天井断熱します。
玄関収納
玄関に収納が無いのがお悩みの一つだったので、1畳の広さでたくさん収納できるようにしました。半分床を貼ったのでホールからも使えて、長靴や傘などは土間側に仕舞える、使い勝手の良い収納です。
桐仕上げ
収納内部は桐仕上げです。
玄関収納は特に臭いを抑えたい場所ですので、桐の消臭、抗菌効果でスッキリと収納できます。
サッシの内側（内観色）はクリエペールです。木目のナチュラル色に近い色で窓辺が明るくなります。
窓枠、建具枠はフローリングと同じ赤松でまとめるので、完成したときに全体の雰囲気が揃います。
玄関正面に間接照明
天井を一部凹ませて間接照明を仕込みます。玄関を入ったときに感じる、さりげない雰囲気の良さを生みます。
間接照明が当たる壁面はタイル張りにするので、タイルの陰影が玄関ホールに表情を持たせます。
キッチンの腰壁や天井から出た梁は細いスリットの入った板で包んでアクセントにします。
ナチュラル色なので天井に施工しても圧迫感がありません。
二階の子供部屋はドアを二つ用意して、成長に合わせて真ん中で壁をつくることもできるようにしておきます。
家の裏側は以前は倉庫があったので基礎の残っていますが、これからコンクリートを流して駐車スペースにします。
勝手口の裏はテラスをつけて、家事動線のいい物干し場になります。テラスは2台置いて自転車置き場にもなっています。
クロス施工
まずはボードの合わせ目やビス頭などをパテで均して整えます。
珪藻土クロス
調湿、消臭効果のある優しいクリーム色の珪藻土クロスを施工します。珪藻土の粒が吹き付けてあるので質感が塗り壁のような上質な雰囲気です。
ベッドの頭側は桐の板張りにしました。床の養生の下はフローリングも桐を施工したので、桐の調湿、消臭でぐっすりと眠れる寝室になっています。
クロスを貼るとパテの跡が隠れてスッキリ、工事中っぽさがなくなりどんどん部屋らしくなってきます。
最終段階になったら建具を付けます。
新建材の建具はムラのない木目柄ですが、当社は天然木の建具なので、木目によって、建具ごとに様々な表情があります。
画一的でない温かみのある印象は天然木ならでは。もちろん木の香りも特徴の一つです。天然木や自然素材を感じられる住まいは大人は日々のストレスを癒し、子供がのびのび育つ温かな「我が家」になります。
