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御前崎市／M様邸

依頼内容
築３１年、一部2階建ての55坪の建物。

お子さん達がそれぞれ独立され、夫婦２人には広く、空き部屋も多くなったのでリフォームしたいとご相談を頂きました。

リフォームのポイント
使い勝手が良くなるように２階立て部分を増築したが、夫婦２人暮らしとなった今では部屋として使用しておらず、今後のことも考えれば平屋での生活が楽ですし、不安もないとのことで思い切って減築することに。

以前の間取りは、築31年ということもあり、各部屋に区切られた間取りで水廻りがとても暗い位置にありました。
ご主人は、広いリビングがいいな！とご希望されておりましたので、南側に27帖のLDKを配置して他にもご希望に沿うプランをご提案させていただきました。

27帖ＬＤＫ

南側は3部屋をひとつにまどめ、27帖の大空間にしました。

お子さん達がお孫さんを連れてきてもみんなで楽しめる広いＬＤＫです。

収納たっぷり

寝室には両面から使えるきりクローゼットを付け、ＬＤＫにも大きな収納を2つ付けました。

玄関収納は玄関ホールと壁を挟んで棚を付け、大容量で表からは見えないつくりに工夫しました。

家族が集まる

以前より軒を伸ばしてBBQや花火などを楽しめるスペースを作りました。

日陰なので涼しい風が通ります。

リラックス空間

床や収納、建具は全て天然無垢材で仕上げました。

調湿作用に優れた無垢材は夏はサラッと、冬は暖かく、一年中快適に暮らせます。

工事の流れ

夫婦２人暮らしなので２階建て部分は減築し、残した部分も構造躯体のみを残して解体しました。この状態からだと、新築同様に性能を高めてリフォームすることができます。

床下の湿気は地面の土からくることが多いので、防湿シートで湿気を抑え、土台や構造への影響を遮ります。

コンクリートを流し込み、基礎ができました。新築同様の施工です。

アルミ遮熱シートを屋根に貼ります。太陽光に含まれる赤外線を約96％も跳ね返し、真夏の屋根裏も涼しくなる省エネ対策に欠かせない施工です。

壁には全面に構造用合板を隙間なく貼り、面と面の接地面で揺れに耐える耐震補強となっています。

一般的な筋交い工法に比べて、2.5倍の壁倍率（壁の強さ）になります！

屋根と壁ができました。

構造上抜けない柱が確認しやすいので、今までの間取りにとらわれずに思い切った間取り変更も行いやすいのが、このリフォームの利点です。

一般的な壁の構造は壁に筋交いをいれて耐震施工を行いますが、弊社では柱と柱を、構造用合板で止めるパネル施工で耐震施工を行っています。
筋交いに比べて2.5倍の強さで、地震の揺れから家を守ります。

床断熱材を施工しました。
使用した断熱材はミラネクストラムダで、熱伝導率０．０２２Ｗ／ｍ・Ｋと、高い断熱性能があります。
吸水性も低く、湿気による劣化の心配も少ない高性能断熱材です。

断熱材と床材は隙間なくぴたっとくっついていることが大切で、
そこの隙間があると結露が発生しシロアリの繁殖やカビが発生してしまいます。

軒を伸ばして、家族が集うスペースをつくります。お孫さんが増えると、一緒に過ごす時間が何より幸せですね

伸ばした屋根には、解体した部分の瓦を再利用します。色味が揃うので、違和感無く軒の拡張ができます。

壁の断熱材は吹き付け発泡ウレタンです。噴射すると膨らみながら、わずかな隙間も埋めていきます。
厚み60mmまで吹き付けて、室内の温度を逃がしません。
冷暖房効率が上がり、光熱費節約！

屋根裏のウレタン施工も行いました。通常、屋根裏は太陽光の熱を直にうけるのでとても熱くなりますが、

①遮熱シートで赤外線を跳ね返す

②断熱で冷暖房を逃がさない

この2つの施工で省エネ住宅を造っています。

ウレタン断熱の上に、遮熱透湿シート「タイベックシルバー」を施工しました。湿気は通して熱は逃がしません。

湿気を吸う断熱材は、壁の中でカビや菌を繁殖させてしまいます。湿気を吸わない材料を選び、湿気に逃がす施工が家の寿命を長持ちさせます。

外壁は紺が若々しい印象のガルバニウムにしました。玄関横のガラリや、軒の杉板ともとても相性が良く、かっこよく仕上がりました。

リビングのフローリングは厚さ30mmの赤松無垢床材です。
木の板そのものなので、調湿効果抜群！
カラーフロアよりも踏み心地も優しく、夏はサラサラで清潔、床暖房と間違われるほど冬はあたたかです。

キッチンから見た27帖のLDKです。

レンジフードも板で包んで、室内に溶け込むようにしてあります。

写真奥の少しへこんだ床には畳スペースをつくります。

壁には職人が一枚一枚柄を彫ったタモ板を市松模様に貼り合わせました。

木の表情が一枚ずつ違って、クロスでアクセントをつけるよりずっと高級感があります。

LDK
27帖のLDKはお孫さんたちが元気に遊びまわっても余裕の広さ！
奥の壁には、タモの板をアクセントに貼っています。
壁と天井の淡い黄色は、オリジナル珪藻土クロスです。
天然木と合わせて、一番優しくなじむ色に調合されており、
真っ白い壁よりも目に優しく、暖かく和やかな雰囲気になります。

キッチン・勝手口
キッチンはwoodoneスイージー。
無垢扉はうづくり仕上げで手触りもよく、天然木の室内によく合います。

勝手口は、リビングからは見えない位置でスペースをとったので、荷物も置けて便利です。

和室
キッチン横は床の間、仏間のある8畳の和室。
客間としても、お子さんが帰省されたときに寝る部屋としても、やっぱりこういう部屋が一つあると便利ですね。
珪藻土クロスの色は和室にもよく合います。

LDK収納
収納内部は、消臭・防虫効果にすぐれた桐で仕上げてあります。湿気を感じると桐から出るタンニンの抗菌効果でカビの心配もありません。

寝室
寝室は桐の床、桐のクローゼットで、湿気に悩まさせることなく快適な睡眠がとれる空間になっています。
ご夫婦のベッドはクローゼットで仕切られていますが
その距離感も、いいですね

クローゼットは両側に同じつくりで、大容量！
戸を閉めればスッキリ、シンプルな寝室になります。

サッシは他の部屋も全てペアガラス。
「外を走る車の音が本当に小さくなったよ」と驚いていただきました。

脱衣所
リフォームの場合は、新築と違い「今まで不便だったことを改善できる」という視点が持てます。
以前の脱衣所は家の中央で、窓のない部屋でしたが
新しい脱衣所は明るく、無駄なスペースなく、タオル収納もつけ、家具を置く必要のない作りになっています。

畳
LDKのテレビ前と和室の畳は、和紙畳。
カビの不安もないので、お孫さんが寝転んでも安心です。
イグサですと新しい畳の香りはなかなか強いものですが
こちらは香りの不快感が無くておススメです。

無垢の床で温かさはありますが
畳の感触はやはりホッとしますね。

軒の拡張
以前は短めの軒でしたが、今回のリフォームで軒の拡張をご提案させていただきました。
雨の日も振り込むことはなく、窓を開けられますし
昼寝、夕涼み、お孫さんと一緒に花火やBBQもできますね。

季節を感じながら、ご家族との団欒を楽しめるスペースです。

軒天は木目の美しい杉板を貼り、落ち着いた雰囲気になっています。

見学に来てくださったお客様からも「え？ここ新築じゃないの？」と驚きの声をいただくほど
仕上がりのキレイさはもちろん、見えない部分の住まいの性能もまさに新築そのものにリセットされています。

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