高温セット処理
特徴
芯持ちの構造用針葉樹材の蒸気式乾燥法などで材面割れ軽減のため乾燥初期に行う熱処理です。
芯持ち材の表面にドライングセットを意図的に作ることが狙いで、適度に高い温度と水分があると作りやすく、
通常100℃以上で木材に十分な水分がある乾燥初期に行います。
ただし、ドライニングセットが大きすぎると「内部割れ」の原因となるので高温セット処理は
適度に行うことが肝要で、また樹種によって適切な処理条件は異なるとされています。
このマニュアルではいくつかの樹種について割れの少ない処理条件を提案しています。
なお高温セット処理後は乾球温度80℃~90℃、温球温度50℃~60℃程度で終了まで乾燥するのが一般的です。