木材に関しての基礎知識/乾燥速度と乾燥条件

乾燥速度は、通常単位時間当たりに低下する含水率(%/h)で表します。

乾燥速度は外周空気条木材の条件によって、影響を受けるので、それらの関係を十分に理解しておくことが大切です。


乾燥速度

乾燥速度は、乾燥の初期、中期、後期でそれぞれ大きく異なり、決して一様ではありません。

一般に乾燥初期の乾燥速度は大きく、乾燥が進行するにしたがって、徐々に小さくなります。


恒率乾燥

含水率の高い木材を一定の温度および湿度のもとに置いた時、ごく初期の段階では乾燥速度が一定です。

この期間を恒率乾燥時間といい、主として自由水が蒸発し、木材の表面が繊維飽和点に達するまでのごく短い期間です。

減率乾燥

更に乾燥すると乾燥速度は次第に低下します。

この期間を減率乾燥期間といい、第一段階と第二段階に分けられます。

第一段階は木材表面の含水率が繊維飽和点に達した後、外周空気条件に対する平衡含水率に近づくまでの期間です。

第二段階は、全表面の含水率がほぼ平衡含水率に達した後の期間でこの時期は主として内部から移動してきた結合水が蒸発します。

木材の含水率