耐震/中越地震で耐えた家

間取りコラム

構造で一番大事なのは耐震です。
中越地震の激震地が小地谷地区でしたが、1km離れた濁沢地区に
中越地震の10日前に引越した夢ハウスのお客様お宅がありました。

↑の写真は、震度7の激震の翌日に撮った写真です。

建物の外側は、エアコンの室外機とオイルタンクが転倒していましたが
構造には全く問題がありませんでした。

しかし縦揺れ横揺れで、室内の家具や電化製品はめちゃくちゃ、
ピアノは2mも移動していました。

また地割れもありました。
しかし地盤改良工事の手前で止まっていました。

建物の右横の小地谷地区の鉄筋コンクリート製貯水タンクは真っ二つに割れていました。
photo_quake02

中越地震が激震災害に認定され、行政から見舞金や全国から寄せられた義援金の配分の為に、
行政が被害状況調査が行われ、全壊家屋は赤紙、半壊家屋は黄紙、
住居に問題ない家屋には青紙が貼られました。

小地谷地区で唯一青紙が貼られた住宅が、上の写真の夢ハウスで建てた住宅です。
この家はNHK「クローズアップ現代」に放映されました。

地震翌日、施主様が翌日から生活ができるように、食糧・水・仮設トイレ・発電機等、全て整えて
夢ハウスのスタッフは現場に向かいました。

この大震災で、濁沢地区の全ての世帯は避難所に避難し、高齢者が多いため地方を捨てる世帯や
再建困難な世帯があり、大変な被害となりました。

お客様の家の近くには同時期に2軒の住宅が建築せれていましたが、
そのうち1軒の地元で建てた筋交工法の家は全壊していました。

もう1軒は新潟で年間200棟以上施工している工務店が建てた
筋交工法と外張合板を併用した住宅は半壊でした。

この外張合板工法は釘を使って点で支えているだけなので、大規模な中越地震の場合、
本震で釘がついたまま浮き上がってしまい、釘頭が飛んでしまうことがあります。

その後に強度が低下してしまい、崩れてしまった例が小地谷地区でたくさん見られました。

使う工法で地震の時、はじめて被害が解ります。