前回はアトピーの原因となる化学物質についてお話しました。
この化学物質に汚染された家=シックハウスの増加に歯止めをかけるため、
政府は2003年に「シックハウス法」を制定します。どんな内容なのか抜粋しますと・・・・・・・。
①化学物質(揮発性の有機化合物)を発散する建築材の使用を制限したり、使用禁止にする。
②機械換気システムの設置を義務付ける(24時間換気システム)
というものです。
しかし、法律の施行後もシックハウスは減少しませんでした。
使用禁止となったのはシロアリ防除剤に使われる化学物質のみで、
他は使用量の制限に留まってしまったからです。
それほどまでに現代の住宅建築には化学物質が欠かせなくなっているのです。
住宅に使われている化学物質は約500種類と言われているそうですが、
実際に規制の対象となっているものはごく僅か。
体に悪影響を及ぼす事が証明されれば、今後改定を重ねていくというのがこのシックハウス法です。