現場ブログ

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スタイルコートのコンクリート打ちです。6mmのメッシュ筋を入れることでコンクリート強度が高まります。D100の厚みのコンクリートの中間にメッシュ筋が設置できるようにスペーサーと言うサイコロの形のブロックをメッシュ筋の下に敷きます。
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生コンを入れて、少し勾配をつけながら何度も平らに抑えていきます。 ぴかぴかになるぐらい抑えておくと耐久性が出ます。 たまにコンクリートの表面に粉のようなものが出る場合は施工時の抑え方が足りなかったことによる原因になります。職人さんの技術が物言います。
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玄関側から見た様子です。標準は両サイド折れ戸ですが、御前崎は風が強いので後ろ側だけにしてほしいと言うお客様の希望です。 スタイルコートはガレージを楽しむ方には最高の商品です。両方の折れ戸を両サイドにオープンにして、愛車を眺めたり、そこにバイクなど置いて修理する休日は絵になります。素材は全体がカーポートの素材で、できていますので潮風、雨には物置ガレージより耐久性は高いです。
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内側に12mmの構造用合板を施工していきます。築33年の建物ですので当時は筋交い工法です。片筋交いを1の力とするとかける(×)にすると2の力になるわけですが、合板で面で支えることで2.5倍の力になります。
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リセット住宅は内側に合板を施工していきます。間取りの変更がなければ、既存の筋交いをそのまま生かして施工していくので、さらに強度が高まります。10㎝間隔で、N50という耐震釘で止めていきます。柱は全て4寸角に近い桧の無垢材です。通し柱は4.5寸角の桧の無垢材です。ですので柱の傾き、不陸調整をして施工していきます。
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外側から見た様子です。リセット住宅はここに60mmの高質ウレタンを吹き付けていきます。室内側にピッタリ施工です。外壁側は風が通るように土台から入って軒天を通って屋根裏まで風が回ります。既存の造りだと壁内に風が入りません。柱が息もできない状態でしたので太陽光線が当たって壁内は蒸れてしまいます。内部結露など発生するとシロアリや腐朽菌が発生する可能性が高なります。
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新築工事の場合はSDパネルと言って柱と柱の間に前もって工場で作ってあるパネルをはめ込んでいきます。SDパネルは一面3.3倍の強さがありますので、リセット住宅工法よりも地震に強いとされています。 実際に新潟中越、新潟中越沖地震の被害にあっても、「郷の家」一棟だけが倒壊をまぬかれたという実績も実際にありました。 リセット住宅もその住宅にならってのリノベーションです。
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雨続きで現場が遅れました。既存の駐車スペースを解体・撤去して新しくコンクリートを打ちます。予算を抑えるため、既存のコンクリートを残してという考え方もありましたが、柱の部分の解体費用が掛かってしまうことと、補修したコンクリートと既存コンクリートの色が変わってくるので既存コンクリートを撤去したほうが奇麗です。
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先に柱を立ててから、折半のフレームを取り付け屋根を載せていきます。屋根が乗ったら先にコンクリートを打っていきます。左側に既存コンクリートを生かして、フーゴカーポートを取り付けます
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手前が入口になります。標準仕様だと左側に2か所折れ戸が付きますが、お客様の希望で手前側はパネル仕上がりに変更しました。二つは入口がいらないことと、御前崎は風が強いことです。 物置の車庫とは全然違い重厚で落ち着いたイメージです。材質はサッシと同じなので塩害にも強いです。 手前が入口で自動シャッターになります。雨の日でもリモコンでそのまま駐車できます。
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スケルトン解体です。手前の西側は和室6通し間でしたので、桧無垢の4寸柱です。まだまだ使えます、築33年ですので、無垢材の一番大切な条件でもある乾燥も完璧です。33年も経っているので、この先、変形することはほとんどありません。
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和室の天井も撤去してみると太い梁が出てきました。今の新築では、このような本物の無垢材を使用することは少なく、建築業界の70%以上が「集成材」です。ラミナという小さな木を強力な接着剤(レゾルシノール)で貼り付けて梁の太さを調整します。柱と柱の間を広く取ればとるほどこのラミナの厚みを厚くすれば良いわけですが、天井裏にあるので、夏など屋根が焼けて天井裏の温度が上がると「集成材」から 有害物質ホルムアルデヒドが放出されます。よく工事中の現場に入ると目が痛くなるのはこの現象です。 これが子供たちのアトピー・喘息の原因です。 築33年も経つと表面は劣化で解体して、集成材で造るローコスト住宅を造る所が多いですね。築30、40年の建物を剥がしてみると、まだまだ使える本物の無垢材が眠っています。 ほんと「もったいない」と思います。建前状態まで解体し、間取り変更して新築同様に仕上げるのが(リセット住宅)です。屋根、構造部材(梁、柱、土台)、基礎を再利用し、断熱、遮熱の性能を上げても値段以上の価値が生まれます。
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この写真は、外壁施工時に通気層を取らずにそのままシートを柱に胴縁で施工してありました。風が通らないので壁内は湿気てしまいます。柱も息ができない状態です。息ができないと、湿気、暖気等が発生するとシロアリ被害の原因になっていきます。実際に3か所ほどシロアリ被害が見つかりましたので、新しいものに取り換えシロアリ防除しました。 外壁下地は2重胴縁で通気性の良い建物に造り変えていきます。
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この東面の2本の柱がシロアリ被害になっていました。丁度、太陽が上がって日が当たる部分です。当時は黒い通気性のないシートを貼っていました。通気がないので当然、壁内は蒸れて湿気を含み、温められるとシロアリの好む条件になります。 スケルトンまで解体することで建物の状態、今までの建築施工のやり方がよかったのかを確認でき、改善することができます。 まだまだ使える本物の無垢材を再利用して、新築同様に仕上げる「リセット住宅」をお勧めします。 地球環境にも貢献していきます。
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LDKのキッチン部分から解体していきます。最近はキッチン前はキッチンパネル(不燃材で汚れが付きにくく取れやすい素材)を施工するのがほとんどですが、30年以上前だとタイルを施工したところが多かったと思います。デザイン的にはタイルの種類によって面白くなりますが,
目地に汚れが付きやすいのが欠点です。
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先に壁部分を撤去した様子です。内部に入っている断熱材(グラスウール)が入っていますが、この状態だと、ただ入っているだけで断熱材としての機能はしていないのが現状です。 断熱材は部屋側の壁にピッタリ付いていないといけません。室内側のプラスターボードとグラスウールの間に空気層があると断熱効果はほとんどありません。
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写真のような状態ですと外壁側の冷たい空気が室内側のプラスターボードに伝わります。 冬にストーブで室内を温めると外壁から入ってくる冷たい空気で、「暖かい・冷たい」で内部結露をおこす原因ともなります。内部結露が発生すると腐朽菌など発生し躯体を腐らせたり、シロアリなどの害虫の発生の原因となることがあります。 グラスウールは、一度、湿気や水分を含むと元の大きさに戻りません。スポンジのように乾けば元に戻ればいいのですが・・。
縮小したところは空気層ができて結露の原因にもなりますし断熱としての効果がなくなります。断熱材は室内側に隙間なくピッタリ施工しなければならないことと湿気を含んでも変形しない断熱材を使用することです。
単価の安い、施工が簡単なグラスウールは建築業界の50%使われているのが現状です。
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無垢材の柱、梁、土台は残してのすべて解体します。
現代の新築は柱、梁はほとんど「集成材」で造られています。ラミナと言って小さな木を寄せ集めて強力なノリを使って柱、梁をつくります。ノリで貼り付けた石油工業品と同じです。温度が上がるとホルムアルデヒドといった有害ガスを放出します。

施工中の現場に行って室内に入って、目が痛くなったりすることがありますが、これが有害ガスです、子供たちのアトピー・喘息はこれが原因と言われています。
 なので新築には、24時間換気を義務付けられているのです。
 33年前に造ったこの家は全て本物の無垢材でできていました。有害物質は出ません。築33年できっちり乾燥もしています。その無垢材を再利用して新築同様仕上げるのがリセット住宅です。地球環境にも貢献できる省エネ・健康住宅に蘇ります。